大学生「持病ないのに…これほど苦しむとは」陰性後も発熱・息切れ・倦怠感

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 新型コロナウイルスの感染者が回復し、陰性となった後も息切れや倦怠けんたい感などを訴える事例が国内外で相次いでいる。症状は重症化のリスクが低いとされる若い世代にも。後遺症との見方もあるが、原因など詳しいことはわかっていない。厚生労働省が実態調査に乗り出している。(田中文香、小泉朋子)

■半年も療養

 「持病もない20代の自分が、これほど苦しむとは思わなかった」。約半年にわたり、発熱や息切れ、倦怠感などに苦しんできた千葉県内の男子大学生(21)はこう振り返る。

 大学生は4月上旬にコロナの感染が判明。40度以上の高熱や激しい胸の痛みがあり、保健所に相談したが、PCR検査を受けるまでに約1週間、入院までさらに約3週間かかった。

 検査で陰性となり退院したものの、不調が続き、5月に再び約1週間入院した。8月までは毎日のように37・5度程度の発熱や寝込むほどの倦怠感が続き、大学を休学して自宅療養を余儀なくされた。今月に入り、ようやく症状が治まり、大学でオンライン授業を受け始めている。大学生は「痛み止めの薬だけで自然に回復するのを待つしかなかった。今も苦しむ人のためにも長期化の原因を解明し、治療方法を確立してほしい」と訴える。

■線維化か

 感染者を治療してきた神奈川県立循環器呼吸器病センターでも息切れや胸、のどの違和感などが残った患者が少なくない。診察した北村英也医師(呼吸器内科)は息切れや胸の違和感について「炎症で傷ついた肺の細胞が正常に修復できず、肺が硬くなる『線維化』が起きた可能性がある」と指摘する。ただ、線維化だけでは説明がつかない症状もあり、「回復までの道筋が見えないことへの不安やストレスなど心理面も含めて調査が必要だ」と話す。

■早期のリハビリ

 後遺症を軽減するため入院中からリハビリを行う病院もある。

 神戸市立医療センター中央市民病院は3月下旬から集中治療室(ICU)に入る重症コロナ患者を対象にリハビリを始めた。重度の肺炎や敗血症となった感染患者は、肺機能障害や手足の筋力低下などの合併症が起こりやすい。病院では理学療法士が2人がかりで患者の体位を変えたり、可能な限り座る姿勢や立つ練習を行ったりしている。6月以降は、軽症者も含めてリハビリが必要な全患者に対象を広げた。同病院の幸原伸夫医師は「早期からリハビリを始めることで、合併症を防ぎ、回復が早い傾向が見られる」と話す。

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1548579 0 社会 2020/10/14 22:44:00 2020/10/15 18:24:04 2020/10/15 18:24:04 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201015-OYT1I50016-T.jpg?type=thumbnail

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