熊本知事、川辺川ダム建設を容認…民主党政権が過去に中止

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 7月の九州豪雨で氾濫した熊本県・球磨川の治水対策について、同県の蒲島郁夫知事は19日の県議会全員協議会で「住民の命を守り、清流も守る流水型ダムを国に求める」と述べ、民主党政権が2009年に中止を決めた川辺川ダムの建設容認を表明した。平時から水をためる現行のダム計画の廃止を求め、新たに洪水時だけ水をためる治水専用の「流水型ダム(穴あきダム)」の建設を要請する。蒲島知事は20日、赤羽国土交通相に県の方針を伝える。

 九州豪雨では、熊本県内の死者65人のうち、球磨川流域の4市町村で60人が犠牲になった。蒲島知事は10月から、流域住民らを対象にした治水対策に関する意見聴取会を計30回実施。ダム建設を求める声が上がる一方、「清流を守ってほしい」との反対意見も出た。

 蒲島知事は全員協議会で、「現在の民意は命と環境を守ること。その両立だと受け止めた」と説明。川辺川ダムがあれば、九州豪雨での浸水被害を大幅に軽減できたとする国の検証結果を踏まえ、「被害防止の確実性が担保されるダムを選択肢から外すことはできない」と、建設容認に至った理由を述べた。

 流水型ダムは、堤体の下部に穴が開いており、洪水時には流下量が制限され、平時はダムの上流から下流に一定量の水が流れる。魚類が往来できるなど、環境への負荷が一般的なダムに比べて小さいとされる。

 治水専用の流水型ダムを建設するには、河川法に基づく新たな計画の策定が必要になる。県は今後、現行のダム計画の廃止と、新計画の策定を国に求める。

 蒲島知事は08年、「民意は川辺川ダムによらない治水を追求している」としてダム計画の白紙撤回を表明していた。

無断転載・複製を禁じます
1637509 0 社会 2020/11/19 10:35:00 2020/11/19 14:25:35 2020/11/19 14:25:35

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ