第3波でも3連休でホテル満室、「客も従業員も守らないと」

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 新型コロナウイルスの第3波が静岡県内にも及ぶ中、医療や観光の現場は再び危機感を強めている。医療機関では病床不足やスタッフの負担増が懸念され、観光地は客足が減るのも人が密集するのも心配というジレンマを抱える。各関係者は「同じようなことがまだ続くのか」とため息を漏らす。

病床フル稼働難しい

 感染症指定医療機関の一つで、重症者を受け入れできる静岡市立静岡病院(静岡市)は、19日午後3時時点で感染者用の17病床に5人が入院している。残りは12床あるものの、対応する職員数に限界がある。

 例えば、複数の患者で症状が重ければ多くの職員がかかり切りになるため、必ずしも全病床をフル活用できないという。関係者は「重症者が増え続ければ、病床が実質的に逼迫ひっぱくする可能性は高い」と話した。

 静岡病院は外部のウイルスを持ち込まないよう、12日から入院患者へのお見舞いを原則として禁止した。沼津市立病院も今月25日以降、面会時間を短縮するなどの対策をとる。

 県専門家会議の座長を務める県立静岡がんセンター感染症内科の倉井華子部長は、「今後、高齢者をはじめ重症化リスクの高い人へ感染が広がれば、医療現場の対応は一段と難しくなる」と指摘した。

「満室うれしいけど…」

 伊豆半島の海沿いにある老舗ホテルは政府の観光支援事業「Go To トラベル」で満室が続いていた。第3波が鮮明になった後の2、3日前から、少人数団体のキャンセルが相次ぐものの、週末の3連休は現状で満室のままだ。女性従業員は「客足が戻ったのはうれしいが、感染から客も従業員も守らないといけない」と心境を吐露した。宿泊客の人数制限などの対策を検討しているという。

 静岡県熱海市内の主要ホテルは、3連休でキャンセルが出てもすぐに埋まる状況にある。「Go To トラベル」の利用者がキャンセルすると、割引分を戻した正規料金を基に違約金が算出される。本来は割安なはずの旅行が、キャンセルにより大きな出費を招くことになるため、宿泊業者の多くは第3波の影響は足元で限定的とみている。ある経営者は、「キャンセルが出るとすれば、全国的な状況を見て旅行を控える心理になるからだろう」と分析する。

 県内の観光業界関係者は「この動きを止めれば、経済活動も止まる。政府が『Go To』を続ける以上、自治体は自粛を要請しにくいだろう」と話した。

忘年会予約少なく

 川勝静岡県知事は18日の定例記者会見で、忘年会などのコロナ対策として、4人以下での飲食などを推奨した。国の飲食店支援事業「Go To イート」の恩恵を受けた飲食業界に再び逆風が吹く恐れがある。

 浜松市内のイタリア料理店は、例年は毎日のように入る忘年会の予約が、今年は現状で数件にとどまるという。店の女性は「かなり客足が戻っていたのに、また人数の制限がかかったらたまらない」と嘆いた。

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