鳥インフルで85万羽処分、養鶏関係者ら危機感「これまでにない規模」

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 香川県内で今年6、7例目の鳥インフルエンザウイルスが検出された20日、県は対応に追われ、新たに約85万羽の殺処分が始まった。このうちの1か所の養鶏場では約49万5000羽が殺処分の対象に。農林水産省によると、一つの養鶏場で処分される数としては過去最多という。関係者は「これまでにない規模だ」と危機感をあらわにした。(高山智仁、新居重人)

殺処分が行われている養鶏場(三豊市で)
殺処分が行われている養鶏場(三豊市で)

 今月5日に県内1例目が確認されて以降、県は5例目までの養鶏場で、計約46万羽の殺処分を終えている。そこに6、7例目の感染が確認されたことから、県庁では20日午前5時半までに、県幹部が持ち回りで対策本部会議を開き、約85万羽の殺処分を決定。「養鶏場の規模が大きく、処分数が多い」として、今月に入って4回目となる陸上自衛隊への災害派遣要請を行った。

 今回殺処分が行われる養鶏場は、感染が確認された養鶏場2か所を含む6か所。そのうち4か所は、感染が確認された養鶏場に従業員の出入りがあることなどから、殺処分の対象となった。県は陸自などと協力し、常時200人態勢で殺処分や埋設を行い、防疫措置を10日程度で終える方針にしている。

 浜田知事は20日午前、報道陣の取材に「きわめて厳しい事態。考えられる限りの対応をとってきたが、これまでにない状況だ」と指摘。「小動物が入れる隙間はないか」「鶏舎ごとの靴の交換はしているか」といった項目について、27日までに文書で回答するよう、県内の全養鶏場に求めたことを明らかにした。

 三豊市でこれまでに感染が確認された6か所の養鶏場はいずれも近接した場所にあり、各養鶏場から半径3キロ圏内で定めている鶏肉や卵の移動制限区域などはほとんどが重なっている。20か所(約110万羽)の養鶏場がある6、7例目の移動制限区域の解除は、12月下旬の見通しという。

 浜田知事は、養鶏業者が金融機関からつなぎ融資を受ける場合、利息や保証金を県が負担する考えも表明。一方、同市の山下昭史市長は「感染した鶏の肉や卵を食べ、人間が感染した例はないとされており、市としては風評被害を最小限にとどめるように努力したい。制限区域の解除後には(感染が確認された)業者の販促活動などを展開したい」と話していた。

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1645143 0 社会 2020/11/22 11:45:00 2020/11/22 12:42:29 2020/11/22 12:42:29 殺処分した鶏を移動するため、消毒作業する県職員ら(三豊市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201121-OYT1I50024-T.jpg?type=thumbnail

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