上野「シャンシャン」の中国返還、来年5月末まで延期…リーリーとシンシンも延長
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東京都の小池百合子知事は10日、今月末に中国への返還期限を迎える上野動物園(東京都台東区)のメスのジャイアントパンダ「シャンシャン」(3歳)について、返還を来年5月末まで延期することで中国側と合意したと明らかにした。来年2月が返還期限のシャンシャンの父・リーリー(15歳)と母・シンシン(同)についても、5年間の期限延長が決まった。
小池知事はシャンシャンの返還延期について、「新型コロナウイルスの影響で国際的な物流や人の交流が制限され、総合的に判断した」と述べた。都などによると、新型コロナの影響で日中間の航空便が激減し、シャンシャンを運ぶ便の確保が難航。さらに、両国が取っている入国制限の影響で、日中の飼育員らの往来が困難になっており、期限内に返還するための日程調整がつかなくなったという。
2017年6月に誕生したシャンシャンは当初、2歳となる19年6月に中国側に返還される予定だったが、都が中国側に要請して12月末まで延長されていた。再び延長を望む声もあったが、シャンシャンはすでに3歳半となって繁殖適齢期を迎えたこともあり、中国側に予定通り返還する予定で準備が進められていた。
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【北京=田川理恵】中国外務省の