旭川市長「コロナ病棟、まさに戦場」…医療従事者の奮闘に「目頭が熱くなった」
完了しました
複数の医療機関などで新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)の発生が相次ぎ、陸上自衛隊の看護官による医療支援も開始された北海道旭川市。同市の西川将人市長は10日、定例市議会本会議で、最前線の医療従事者に対し「まさに戦場で働いている。そんな覚悟で日々頑張っていると知り目頭が熱くなった」と敬意を表した。
西川市長は、友人の看護師が、クラスターが発生した障害者施設で新型コロナウイルス感染者以外の重症患者が入所している病棟を担当しているとし、この友人が「(自身担当の病棟に)感染が飛び火すると、多くの入所者が亡くなってしまうかもしれない」と話したことを明かした。
この友人とは9日にも連絡を取ったといい、この時は「明日からコロナに感染した入所者がいる病棟に勤務することになった。不安はあるが、強い気持ちを持って戦場に行ってくる」と話したと述べた。
答弁の最後で西川市長は、「医療従事者たちは今、様々な現場で(私の友人と)同じ思いで頑張っている。心からエールを送りたい。一緒にこの難局を乗り切っていきたい」と決意を示した。
市は医療従事者に感謝の意を示すため、中心街などに市民からの応援メッセージを表示する取り組みの実施を検討している。