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被爆電車、30年ぶり走る姿…コロナ禍の明るい話題に

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 広島電鉄は、江波車庫(広島市中区)で保存していた被爆電車「150形」の1両を約30年ぶりに自走できる状態に復元した。電車は1925年(大正14年)製と同社の車両では最古参で、11月23日のイベントに合わせて営業線などを走行した。

約30年ぶりに走れるように整備された被爆電車「156号」(広島市中区で)
約30年ぶりに走れるように整備された被爆電車「156号」(広島市中区で)

 電車は150形「156号」。車体は丸みを帯び、全長9メートル、重さ10トンで現在の車両より一回り小さい。45年8月6日は江波付近で被爆し、中破の被害を受けた。修理して復帰したものの71年には廃車となったが、87年にイベントでの走行などのために一時復活。その後はほとんど走ることはなかった。

 同社は原爆投下75年の今年、コロナ禍で暗い話題が多い中、被爆のわずか3日後に街を走って市民を勇気づけた路面電車のように、明るい話題を発信しようと再整備を企画。車体には、同社の前身で登場時の会社だった「広島瓦斯ガス電軌」の社章を取り付けた。

 156号車は千田車庫(広島市中区)で、かつて大阪や神戸の市電などとして走っていたレトロ車両が勢ぞろいしたイベントの際にお披露目。運行中の被爆電車「650形」の3両と顔をそろえた。

 広島電鉄の椋田昌夫社長は「広島の路面電車は、市民の協力があってここまできた。156号車の走る姿でみなさんに元気を出していただきたい」と述べた。

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1698163 0 社会 2020/12/13 21:43:00 2020/12/13 23:27:19 2020/12/13 23:27:19 約30年ぶりに走れるように整備された被爆電車「156号」(11月23日、広島市中区で)=前田典仁撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201213-OYT1I50038-T.jpg?type=thumbnail

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