安倍氏、会見1時間「秘書に任せていた」連発…不起訴に東京地検「容疑者として聴取した」

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 答弁に事実に反するものがあった――。「桜を見る会」の前夜祭を巡る政治資金規正法違反事件を受け、安倍晋三前首相(66)が24日夜、記者会見し、首相時代の国会答弁に誤りがあったことを認め、謝罪した。東京地検特捜部は同日、公設第1秘書・配川はいかわ博之容疑者(61)を同法違反(不記載)で略式起訴する一方、安倍氏本人は不起訴とし捜査を終結したが、地元山口県では「引退すべきだ」と厳しい声も上がった。

■紙を読み上げながら

「桜を見る会」の前夜祭を巡る記者会見で謝罪する安倍前首相(24日午後6時2分、国会内で)=源幸正倫撮影
「桜を見る会」の前夜祭を巡る記者会見で謝罪する安倍前首相(24日午後6時2分、国会内で)=源幸正倫撮影

 「結果として答弁に事実に反するものがあった。国民の政治への信頼を損なうことになり、国民に深く深くおわび申し上げたい」

 午後6時、東京・永田町の衆議院第1議員会館。記者会見の冒頭で、安倍氏は手元の紙を読み上げる形でそう述べ、3回にわたって頭を下げた。

 安倍氏は事実と異なる国会答弁を重ねたことについて、「事務所に幾度も確認し、当時私の知る限りの答弁をしたつもりだ」と厳しい表情で述べた。

 特捜部の捜査では、安倍氏側が昨年までの4年間に、計約708万円を補填ほてんしてホテル側に支払っていたことも判明。安倍氏は、報道で疑惑が発覚した今年11月に補填を把握したとし、その原資は「私の預金からおろした手持ち資金だった」と説明した。だが、政治資金としてどう処理したのかなど、明確な説明はなく、更なる説明を求められる可能性もある。

 会見は1時間に及び、事実と異なる答弁に至った原因について質問が相次いだが、「総理大臣として仕事に専念している中で、様々なことについて(秘書に)任せていた」と釈明を繰り返した。

■黙秘権を告知して事情聴取

 捜査の終結に伴い、東京地検は午後2時から記者会見した。山元裕史・次席検事は、配川容疑者を略式起訴した理由を「不記載の額、供述や態度、他事案との比較、これらの証拠を考慮した」と説明。公開の法廷で審理する正式裁判ではなく、非公開の略式手続きを選択したことについて、報道陣からは「国民の納得を得られると思うか」との疑問の声も上がったが、「その事案にふさわしいと判断した手続きを公平に行っている」と強調した。

 また、山元次席検事は、「嫌疑不十分」で不起訴とした安倍氏についても「容疑者」として扱い、黙秘権を告知して事情聴取を行ったと説明。その上で「(不記載の)共謀を認めるに足りる証拠がなかった」と述べた。

残り:430文字/全文:1558文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
1728087 0 社会 2020/12/24 23:01:00 2020/12/25 00:11:58 2020/12/25 00:11:58 安倍前首相側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、記者会見で陳謝する安倍前首相(24日午後6時2分、国会内で)=源幸正倫撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201224-OYT1I50066-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)