読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

尾に毒針持つ厄介者アカエイ、実は「白身魚より歯ごたえあっておいしい」…ご当地グルメに

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 島根大の大学院生が、宍道湖や中海で「厄介者」扱いされているアカエイの活用策を編み出し、ブランド化に乗りだした。今月13日、フライにしたアカエイの身を挟んだ「エイバーガー」を試験販売したところ、好評を得た。今後は、本格的な事業展開を目指す。(阪悠樹)

主力商品として売り出す予定のエイバーガー
主力商品として売り出す予定のエイバーガー

 13日朝、松江市野原町の「道の駅本庄」。ブース前には、午前10時の販売開始前から、口コミやSNSで「アカエイを使ったグルメを食べられるらしい」と知った人の列ができた。

 目当ては「エイバーガー」。午前中の販売用に準備した100食は1時間ほどで売り切れ、味わった人たちからは、「白身魚より歯ごたえがあっておいしい」といった声があがった。

並んで待つ客にアカエイを使ったハンバーガーを販売する福田さん(右、いずれも島根県松江市で)
並んで待つ客にアカエイを使ったハンバーガーを販売する福田さん(右、いずれも島根県松江市で)

 企画した島根大大学院2年の福田あきらさん(25)は「こんなに反響があると思わなかった」と手応えを感じている。

 アカエイは汽水域などに生息するエイの一種。尾に毒針があり危険な上、値段が安いため、漁師は、網にかかると逃がすか、自分たちで食べるかしており、ほとんど流通していない。

 大学院の自然科学研究科で農業を学ぶ福田さんは昨年11月から今年9月までフランスに留学。ワイン農家で、ブランディングの基礎を学んだ。

 松江市の企業から留学資金の援助を受けたことから、「恩返しをしたい」と方法を模索。アカエイの研究を続ける会社員の友人(25)から近年、宍道湖や中海でアカエイの捕獲数が増加傾向にあることを聞いた。

 「ウナギやスズキの漁の邪魔になる」「アサリが食べられてしまう」と漁業関係者が頭を悩ませており、資源管理の必要性が高まっているという。

 活用法を見いだしてブランド化すれば、漁師も積極的に漁をし、食による町おこしにつながるのではないか――。友人のそんなアイデアに賛同した福田さんは、仕事で多忙な友人に代わってアカエイを使ったメニュー開発に着手。バーガーのほか、軟骨のから揚げ、すり身などに衣をつけて揚げた「エイカツ」の3品を考案した。

 資金は少ないが、1キロ1、2円のアカエイを、あえて300~400円で購入。「まずは漁師さんの意識を変えないと、地元の人にとって価値あるものにならない」と語る。

 福田さんの目標は、大学院を卒業する来年3月末までの起業だ。「食べたことがないから抵抗があるだけ。食べれば好きになってもらえるはず」と話し、さまざまな催しに出店し、まずは味を知ってもらうつもりだ。「いずれは『佐世保バーガー』のように島根を代表するご当地グルメにしたい」と意気込んでいる。

無断転載・複製を禁じます
1736109 0 社会 2020/12/28 18:02:00 2020/12/28 18:02:00 2020/12/28 18:02:00 主力商品として売り出す予定のアカエイを使ったハンバーガー(松江市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201227-OYT1I50021-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)