鬼滅ファンに人気の聖地、炭治郎の出身地・雲取山は「初心者だと遭難の危険」
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神奈川県相模原市と東京都八王子市にまたがる
大正時代の日本を舞台に、家族を鬼に殺された少年、

12月上旬、八王子市の景信山登山口から山道を約1時間半かけて登り、頂上へ。山頂標識そばで、東京都新宿区の自営業大村拓己さん(36)が友人と隊士のポーズを決めて写真を撮っていた。
晴天なら横浜ランドマークタワーまで見渡せるが、この日はあいにくの霧。だが、登山慣れしている大村さんは逆に、「無一郎君が育った山を想像させて興奮する。霧の中でカラスの鳴き声も聞こえ、(作中で隊士に伝令を伝える役割のカラス)『
同作品は、2016年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始。人気上昇とともに、ファンが、公式ファンブックで設定された場所のほか、作中のシーンに似ている場所をゆかりの地として扱い始めた。景信山もそうだ。
山頂で茶店を経営する青木茂さん(60)は「遠方の人も来て、鬼滅人気はすごい。映画公開後はさらに2割ほど増えた」。関連グッズを置くと次々と売れたという。

“聖地”は県周辺にも。隊士の
注目度が高いのが、都、埼玉、山梨県にまたがる雲取山(2017メートル)だ。炭治郎や禰豆子の出身地とされる。作品の冒頭のシーンの舞台と見なされて人気だが、この山は、初心者が準備なしに登れば遭難の可能性もあるという。
景信山を管轄する相模原市観光協会の担当者も「軽装の初心者っぽい人もいる。せっかくの機会なので、しっかり事前準備して安全に楽しんで」と話した。