天皇陛下「希望を持って歩んでいく年に」…国民に新年のメッセージ
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天皇陛下は1日付で、新年に当たって国民向けのビデオメッセージを公表し、コロナ禍の難局で迎えた新年について「皆さんにとって希望を持って歩んでいく年になることを願います」と語られた。今の陛下が国民向けにビデオメッセージを出されるのは初めて。

天皇は毎年1月2日に皇居で行われる新年一般参賀で新年のあいさつをしてきた。今年は新型コロナウイルスの影響で参賀が中止となったため、それに代わるお言葉として出された。
メッセージは昨年12月28日に収録され、長さは6分45秒。陛下はコロナで家族を亡くした遺族に心を寄せ、失業など困難な状況にある人を心配された。医療従事者に敬意と感謝を示す一方で、感染者らへの差別や偏見の問題を案じられた。
人類はこれまで疫病や自然災害に見舞われる度に団結力と忍耐で乗り越えてきたと指摘。「安心して暮らせる日が必ずや遠くない将来に来ることを信じ、皆が思いやりを持って助け合いながら進んでいくことを心から願っています」と述べられた。収録には皇后さまも同席された。