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飲食店「休業しかない」「じわじわ生殺し」…午後8時閉店の要請にため息

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 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めのかからない首都圏で、週内にも緊急事態宣言が再び発令される見通しになった。東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県が居酒屋などの飲食店に対し、午後8時の閉店を要請することも決定。各知事は「感染拡大を防ぐには今が勝負だ」などと決意を示したが、経営者らからは年明け早々、次々に打ち出された国や自治体の方針に、「休業するしかない」とため息が漏れた。

4都県が半数 「感染状況はこれまでとは全く異なるステージへ入った。人と人との接触を徹底的に抑えなければならない」。東京都の小池百合子知事は4日夜、臨時の記者会見を開き、危機感をあらわにした。

店内を消毒する福本さん。「緊急事態宣言を出すなら、コロナを収束させてほしい」と話した(4日、東京都台東区の居酒屋「金魚」で)=竹田津敦史撮影
店内を消毒する福本さん。「緊急事態宣言を出すなら、コロナを収束させてほしい」と話した(4日、東京都台東区の居酒屋「金魚」で)=竹田津敦史撮影

 読売新聞の集計によると、4都県では現在、1日当たりの感染者数が全国の半分を占める。昨年12月上旬は3割台だったが、年の瀬が迫るにつれて上昇し、過去最多となる4500人超の感染が確認された12月31日には、56%を占めた。

 会見に先立つ4都県の知事会議では、飲食店などへの営業時間の短縮要請を強化することで合意。現在午後10時までとしている営業時間を午後8時までとすることを決めた。酒類の提供は午後7時までとなる。

 険しい表情で会見に臨んだ小池知事。「より厳しいお願いになる」とした一方、酒の入る会食は感染リスクが高いと指摘し、「実効性を上げるため飲食に的を絞った」と理解を求めた。埼玉県の大野元裕知事も4日の記者会見で「人の命を救い、医療機関の崩壊を防ぐ。力を貸していただきたい」と協力を呼びかけた。

「生殺し」

 JR御徒町駅(東京都台東区)近くのガード下にある居酒屋「本格焼酎の店 金魚」店長の福本和憲さん(69)は時短要請の強化について、「一時休業も考えなければならない」と悩ましそうに話した。

 同店はこの日が年明け初めての営業。これまでも都の要請に従って普段より1時間早い午後10時で閉店しており、売り上げは平年の半分ほどに。常連客の励ましを心の支えに切り盛りしてきたが、稼ぎ時の午後8時以降に店を開けられなくなると、利益よりも家賃などの固定費が多くなり、商売にならないという。福本さんは「人件費も切り詰めて経営はぎりぎり。国や都には時短要請に見合う補償をお願いしたい」と訴えた。

 東京・神田の老舗焼き鳥店の主人、麓雄介さん(59)は、「緊急事態宣言は仕方がない」と受け入れつつ、「酒類の提供を午後7時で止めるのは店を閉めているのと同じ。じわじわ生殺しにされている気分」と打ち明けた。

 昨春の緊急事態宣言で休業要請に応じた「カラオケ館」を全国展開するB&V(東京)。担当者は、宣言の再発令に「できるだけ要請に従えるようにしたい」としながらも、「雇用や会社の継続を考えると難しい」と話した。

出社は週1 宣言が再発令される見通しになったことを受け、在宅勤務を強化したり、年始のあいさつを取りやめたりする企業も出始めた。

 ソフトウェア開発などを手がける東京都港区のIT会社は、現在週3~4日の出社となっている管理部門について、宣言が出た場合は週1日に減らすつもりだという。

 担当者は「感染がこれ以上広がらないよう、国の方針には協力していきたい」と話した。埼玉県川口市で金属加工業を営む男性社長(57)も、年始のあいさつ回りを自粛する予定だと明かした。

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1747351 0 社会 2021/01/05 01:04:00 2021/01/05 01:04:00 2021/01/05 01:04:00 仕切りのシートが設置された店内を消毒する店員(4日、東京都台東区で)=竹田津敦史撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210105-OYT1I50019-T.jpg?type=thumbnail

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