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「リスティング広告」知らず、高額請求の被害…消費者の弱みつく方法との声も

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 水道工事の高額請求問題で、相次ぐ苦情の背景には、神戸市内の同じ水道会社に依頼が集中している実態があるとの指摘がある。大手など多数の業者がひしめく中、この水道会社が選ばれた裏には、インターネットの検索サイトで特定の会社情報を上位に表示させる「リスティング広告」という仕組みがあった。(高木文一)

 キッチンや洗面所などが水であふれていたら、スマートフォンやパソコンで修理業者を探す人は多いだろう。

 一般的に、検索サイトでキーワードを入力すると、閲覧回数が多いホームページ(HP)アドレスが上位に表示される傾向にある。しかし、そのアドレスよりも先に、同じような形で、実は広告が掲載されていることがある。これを「リスティング広告」という。

 リスティングは、入力したキーワードを基に人工知能(AI)が関連する広告を自動的に掲載する仕組みで、多くの検索サイトが導入。アドレスの前に「広告」と記載はされているものの、県立消費生活総合センターの担当者は「通常と同じようなアドレスが表示されているので、広告と認識できていない人も少なくない」と話す。

 「トラブルを引き起こしている水道会社は、リスティングを巧みに使って顧客を募っている」。水道トラブル問題に詳しい北村拓也弁護士は指摘する。一昨年9月、排水修理で140万円を支払った神戸市の女性(40)も、広告と気づかず、HPを閲覧後に市内の水道会社に連絡していた。女性は「そんな仕組みがあるとは知らなかった。上位に表示されているので優良な会社だと思い込んだ。広告と分かっていたら電話することはなかったのに」と肩を落とした。

        ◇

 リスティングについて、大阪の広告会社担当者は「興味・関心がある人を狙って表示される仕組みなので、広告を出す企業側のメリットは大きい」とした上で、「水回りトラブルのように緊急性が高ければ高いほど、広告の効果は大きい。しかし、その広告の会社について、不当な高額請求が相次いでいるとしたら、消費者の弱みを突くようなやり方だ」といぶかしむ。

 兵庫県立消費生活総合センターは「検索上位のサイトが信頼できるとは限らない。混乱しているときこそ、冷静になって」と呼び掛けている。

 ◆リスティング広告=検索サイトに入力したキーワードに応じて掲載される連動型広告で、名称は分類を示す「リスト」からきている。利用者が広告に関心を示してホームページを開いたときに、広告主が検索サイト側に料金を支払う。大手広告会社の電通によると、2019年のネット広告媒体費(1兆6630億円)のうち約4割を占め、最も多い。

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1750699 0 社会 2021/01/06 10:39:00 2021/01/06 11:52:07 2021/01/06 11:52:07 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210106-OYT1I50025-T.jpg?type=thumbnail

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