<定点撮影>漁業の街 変貌…福島県浪江町・いわき市・新地町・宮城県名取市
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東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が未曽有の被害をもたらした2011年3月。以来、読売新聞は、空から、地上から、被災地を同じ位置から同じ目線で撮影し続けてきた。撮りためられた映像は「復興の軌跡」そのものだ。震災10年を控え、それらをデジタルストーリーとフォトムービーにまとめた。今回は、福島県浪江町、いわき市、新地町、宮城県名取市を取り上げる。
福島県浪江町 本格操業へゆっくり前進
東京電力福島第一原発事故で全町避難を経験した福島県浪江町。原発事故の影響で漁業は大きな痛手を受け、2017年3月末に避難指示が解除されてからも県内の沖合いはなお制限がある試験操業が続いている。本格操業に向けての歩みはゆっくりだが、原発の北約6キロに位置する請戸漁港では20年に水産加工施設が完成、9年ぶりに競りが再開された。
請戸漁港~9年ぶりに競り再開(デジタルストーリー)
福島県新地町 ベッドタウンに様変わり
福島県新地町の中島地区は、かさ上げで「ベッドタウン」に生まれ変わった。JR常磐線の新地駅に近く、仙台市などが通勤圏に入る。住宅が売り出され、若い家族も移り住んできて、地区はコンパクトな住宅街に一新された。沿岸の釣師浜漁港でも、20年12月、地元の市場が再開された。
新地町中心部~住宅の建設進む(デジタルストーリー)
福島県いわき市 港に新しい魚市場が完成
福島県最大の海の玄関口・小名浜港。貿易、輸送、漁業、観光の基地として多彩な顔を持つ重要港湾は、震災で壊滅した。港湾施設の復興とともに、2016年4月には新しい魚市場が完成、競りも復活した。
小名浜港~港湾施設が復興(デジタルストーリー)
薄磯地区~塩屋埼灯台の街に防災緑地(デジタルストーリー)
宮城県名取市 新興住宅地が出現
宮城県名取市では、市内にある仙台空港をはじめ、沿岸部が津波に襲われた。特に被害が集中したのが漁港のある