林野庁職員、建設会社役員から数百万円収賄容疑…工事費増額で便宜
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林野庁発注の林道改良工事を巡り、静岡県警は9日、林野庁天竜森林管理署(浜松市浜北区)の総括森林整備官、岩崎隆裕容疑者(49)を収賄の容疑で、富士宮市中島町、建設会社役員後藤元光容疑者(74)を贈賄の容疑でそれぞれ逮捕した。
発表によると、岩崎容疑者は2018年12月28日頃、静岡県富士市内で、後藤容疑者が経営する佐野藤建設(富士宮市)が受注した神奈川県山北町内の林道改良工事の費用を増額させるよう上司に進言することの見返りに、後藤容疑者から現金数百万円を受け取った疑い。岩崎容疑者は15年4月~19年3月、林野庁東京神奈川森林管理署(神奈川県平塚市)の総括森林整備官を務め、同署発注の林道工事などで設計や監督に携わっていた。
静岡県警によると、佐野藤建設は林道改良工事を3700万円(予定価格3778万9000円)で落札。岩崎容疑者が便宜を図ったことで工事費用は約300万円増額されたという。