「福男選び」中止、静かにゆっくり参拝…西宮神社の本えびす
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商売繁盛などを祈願する「本えびす」の10日、えびす神社の総本社・西宮神社(兵庫県西宮市)では、参拝一番乗りを競う恒例行事「福男選び」が新型コロナウイルスの影響で中止となり、早朝に表大門を開ける「開門神事」のみが行われた。参拝者は、過去に福男に選ばれた人たちの先導で参道をゆっくりと歩き、静かにお参りした。

江戸時代から続く福男選びは、参拝者が門から本殿まで参道約230メートルを走り、上位3人がその年の「福男」になる。例年約5000人が参加するが、今年は感染拡大を受けて中止された。
午前6時、過去の福男らでつくる「開門神事講社」代表の平尾亮さん(44)の「開門」のかけ声で門が開き、参拝者約500人を平尾さんらが本殿まで導いた。午前3時から並んだという神戸市中央区の男性医師(62)は「コロナの収束を願いながら、厳粛な気持ちで一歩一歩を踏みしめてお参りしました」と話していた。
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