読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

感染後も療養ホテル入れず、自宅待機者が急増…福岡県「拡大スピード速すぎてパンク状態」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く福岡県で、感染が判明しても宿泊療養先のホテルに入れず、医師らの目が届かない自宅で待機する人が急増している。感染者の増加に施設確保など受け入れ態勢が追いつかないためで、2度目の緊急事態宣言が発令された13日には自宅待機者が2200人を超え、1か月前の10倍に膨らんだ。自宅で家族に感染を広げるリスクをはらむうえ、東京などでは病状が急変して死亡したケースも出ている。県はさらなるホテルの確保を急ぐ。

 福岡県では、陽性が判明した人は原則、県が療養先として確保しているホテルか医療機関に入ってもらい、自宅での療養は認めない方針をとっている。ホテルには医師が24時間常駐し、すぐに医療機関に入院できる態勢も整えている。

感染者の受け入れが延期になったホテル(14日、福岡市博多区で)=田中勝美撮影
感染者の受け入れが延期になったホテル(14日、福岡市博多区で)=田中勝美撮影

 だが、昨年12月下旬頃から感染者が急増し、ホテルに入れず自宅で待機する人が増え始めた。新規感染者が初めて300人を超えた今月6日には自宅待機者が1000人を突破。14日には2245人に上った。現在は、軽症や基礎疾患のある人を優先してホテルに誘導している。県幹部は「感染拡大のスピードが速すぎて、パンク状態だ」と危機感を募らせる。

 14日時点で、県はホテル4か所(計1057室)を確保し、503人が療養している。稼働率は5割を切るが、県の担当者は「空室が多く見えるかもしれないが、すぐに入れる部屋は限られる。各施設とも6割程度埋まれば、ほぼフル稼働という状況だ」とする。

 全ての部屋を活用できない要因の一つが、陽性者が退室した後の消毒・清掃作業だ。業者への感染リスクを減らすため、同じフロアが全て空室になってから消毒を行っているうえ、清掃は消毒から24時間以上過ぎてから実施。次の人が入るまで最短でも2日はかかる。

 一方、県は新しいホテルの確保を急ぐが、稼働までには課題が多い。15日には5か所目となる福岡市博多区のホテル(137室)で受け入れを始める予定だったものの、近隣から説明を求める声が上がり、延期となった。

 県の病床確保に携わる上野道雄・福岡東医療センター名誉院長は「家庭内感染を防ぐためには、感染者をホテルに隔離することが重要だ。ただ、新しいホテルの稼働にはスタッフの確保を含め様々な準備が必要で、時間がかかる」と説明する。

 福岡県が14日現在で確保する病床の使用率は67・9%と逼迫ひっぱくしている。入院調整を担当する野田英一郎・九州医療センター救命救急部長によると、医療機関には酸素吸入が必要な中等症以上の患者しか入院ができなくなっている。自宅待機者に対しては、保健師が毎日体調を聞き取り、緊急時は病院に搬送できる態勢をとっている。

無断転載・複製を禁じます
1774242 0 社会 2021/01/16 06:57:00 2021/01/16 08:55:41 2021/01/16 08:55:41 15日から新型コロナ感染者の療養施設として利用される「ホテルフォルツァ博多駅筑紫口2」(14日午後3時40分、福岡市博多区博多駅東で)=田中勝美撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210116-OYT1I50016-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)