読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

水泳授業の着替え、小学校低学年も男女別室にすべきか…「他人に裸見せない教育の必要性」国が議論

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 小学校の水泳の授業の際、低学年の男女を別々の部屋で着替えさせるかどうか学校現場で対応がわかれている。読売新聞の調査では、全校で男女別室にしている自治体は政令市と道府県庁所在市、東京23区の74自治体中12自治体にとどまり、29自治体では異性の教員が着替えに立ち会う学校があった。性被害防止のため、低年齢から他人に裸を見せないことを教育する必要性を国が議論しており、専門家から男女別室の徹底を求める声が上がる。

74自治体 読売新聞調査

 政府は昨年6月、幼児期からの性被害防止教育の実施などを盛り込んだ性暴力対策強化案を公表。9月には有識者検討会を設置し、小学校低学年には水着で隠れる「プライベートゾーン」を他人に見せたり触らせたりしないよう指導する教材を作ることを決めている。

 また、文部科学省は2006年6月、男女同室の着替えについて「児童生徒に羞恥心や戸惑いを感じさせる恐れがある」として各教育委員会に適切な対応を求める通知を出していたが、判断は自治体に委ねていた。

 読売新聞が74自治体を調査したところ、水泳の授業の際、小学校低学年(1~2年生)の男女の児童を教室や更衣室など同じ場所で着替えさせている学校があるのは東京都世田谷区や京都市、宮崎市など37自治体。このうち台東区や堺市、福岡市など8自治体は3年生も同室で着替える学校があるという。

 一方、全校で男女を別々の部屋に分けて着替えさせていたのは杉並区や高松市など12自治体。新潟市、大阪市など25自治体は「把握していない」「各校で対応している」などと回答した。

 男女同室の理由として、「教員が手伝ったり、見守ったりする必要がある」(24自治体)が最も多く、次いで「場所の確保が困難」(10自治体)。「第2次性徴が始まっていない」(甲府市)との意見もあった。

 男女同室の学校がある37自治体のうち、14自治体が「男女を分けることが望ましい」とし、長野市や長崎市などでは、大きなタオルで体を隠して着替えるよう指導しているという。

 高松市は、以前は同じ部屋で着替えをさせていたが、保護者の要望を受けて別室にすることにした。担当者は「空き教室を利用するなど工夫している」と話す。

 異性の教員が着替えを指導、監督する学校があるのは29自治体。低学年は着替えに手間取るためで、「男女それぞれに対応するには教員が不足している」との声が多かった。一方、岐阜市などは男女を分けた上で、担任教員以外が片方の児童の着替えを手伝っていた。

 水泳の着替えは別室でも、それ以外の体育の着替えは同室の自治体もあり、体育の着替えで全校別室は6自治体。47自治体は同室にしている学校があり、21自治体が未把握だった。

 小学校での男女の着替えを巡っては、文科省が06年に全国調査を実施。その際は約45%の学校が小学1年で水着の着替えを男女同室で実施していたが、その後、実態調査はしていない。同省は「発達段階に応じた適切な対応をしてもらいたい」としている。

 立教大の浅井春夫名誉教授(児童福祉論)の話「最近は、低学年でも性情報に触れる機会が増え、異性の前での着替えに違和感を持つ子もいる。安全管理の面で監督は必要だが、教員が部屋の外で待つなどの方法もある。国は実態を把握し、自治体に改善を促すべきだ」(社会部 真崎公美)

無断転載・複製を禁じます
1781756 0 社会 2021/01/19 15:36:00 2021/01/19 17:12:28 2021/01/19 17:12:28 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210119-OYT1I50040-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)