変異種感染の3人、同じ保健所管内…「公表すべき」との意見も
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静岡県は20日、新型コロナウイルス対策の専門家会議を開き、県内の男女3人が英国で流行する変異種に感染したことを受けて、昨年11月以降に陽性が確認された県内全域の検体を国に送り、変異種の感染状況を明らかにすることにした。
国は検体の送付を県に求めている。県は国と調査で連携し、結果がわかり次第、県民や専門家会議に情報を提供する。県は現状で変異種を検査できる体制でないため、県環境衛生科学研究所で体制の整備に向けた準備を進めるとした。
県はこれまで、男女3人が同じ保健所管内であるとしたものの、どこかは明らかにしなかった。これに対し、多くの委員から「地域ごとに公表すべきだ」との意見があがった。その理由として、変異種が確認された地域で感染を抑えるためとした。県は今後、感染が確認された場合に、少なくとも東部、中部、西部の地域ごとに公表する方向で検討するという。
変異種はこれまでの新型コロナよりも感染力が強い可能性がある。会議は県に対し、
県内の医療体制については、東部を中心に依然として病床が
新たに76人感染
県と静岡、浜松両市は20日、新たに計76人の新型コロナウイルスの感染者を発表した。死者の発表はなかった。感染者の累計は、県外での確認を除いて延べ4040例となった。
県は44人を発表し、富士市が6人、沼津、三島両市が各5人だった。これまでに判明したクラスター(感染集団)関連として、伊豆の国市の高齢者施設と三島市の学生寮で各2人が判明した。今月18日に変異種の感染が分かった60歳代男性の濃厚接触者について、県は国からの検査結果の連絡を待っているとしている。
静岡市は22人、浜松市は10人だった。