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ススキノのクラスター、今月はゼロ…飲食店への時短要請から2か月余り

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 新型コロナウイルスの感染者が全国で急増している中、札幌市では今のところそうした傾向は出ていない。今月に繁華街ススキノで発生したクラスター(感染集団)はゼロで、飲食店への時短要請など2か月以上にわたる対策が一定の効果を上げていると考えられる。それでも20日の感染者は99人に上るなど多い日もあり、市は今後を注意深くみている。(大前勇)

 市保健所によると、市内の新規感染者は1日で200人近くだった2020年11月以降、減少傾向にある。19日は47人と14日ぶりに50人未満となり、懸念していた年末年始の人出を受けた急増はみられていない。

 ススキノで発生したクラスターは、20年10月は14か所に上り、道と札幌市は11月7日から飲食店に営業時間の短縮などを要請した。その後、11月は8か所、12月は2か所と減少をたどり、今月は20日現在、生じていない。

 背景にあるのは人出の変化だ。札幌市立大地域連携研究センターAIラボの高橋尚人・特任准教授は、ソフトバンク系列のIT企業「アグープ」のスマートフォンの位置情報を基に分析。それによると、土曜だった20年12月5日午後7~9時の市営地下鉄すすきの駅周辺の人出は、前年同期の2割ほどと激減していた。20年12月31日~今月3日の年末年始も4~6割ほどに抑えられ、夜間だとより減っていた。

 高橋特任准教授は「飲食店の時短効果で夜のススキノに繰り出す人は間違いなく減っている。感染が抑えられている要因なのではないか」とみる。

 道と市は今月16日からのススキノ対策で、接待を伴う飲食店に限定していた営業時間の短縮を、全ての飲食店に拡大。市幹部によると、感染状況や事業者への負担を考慮し、道との協議では対策を強化しないことも検討された。しかし昨年秋に時短要請のタイミングが遅れて感染が市内全域に広がったため、反省を踏まえて対策を決めたという。

 秋元克広市長は14日の記者会見で「事業をされている方は大変だと思うが、過去の事例から早めのブレーキにご理解をいただきたい」と述べた。併せて、道が独自に定める警戒ステージが「4相当」とされている市内の感染状況を「3」にするために「1日当たりの感染者数42人未満」を目指していると説明した。

 市保健所によると、今年の市内の成人式は中止されたが、複数の関連イベントで感染が確認され始めているという。山口亮・感染症担当部長は「人出や感染の動きを見極め、札幌が東京や大阪と本当に傾向が違うのか分析していきたい」と冷静に推移を注視する。

 新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込む経済への対策でも、札幌市は感染防止を重視する慎重姿勢をみせている。

 市は観光需要の喚起策として、宿泊料金などを補助する「サッポロ冬割」を2月に始める計画だった。一時は厳しい観光業界の現状を受け、1月中旬に早めることも検討していたという。

 だが、秋元市長は感染状況を踏まえて実施時期を決めるとしている。市観光・MICE推進課によると、市内の感染者のほか、首都圏などの緊急事態宣言や、道の集中対策期間も考慮して最終判断するという。

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