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ヒップホップの歌詞で興味、元自衛官「暇な時とか音楽聞く時に吸った」…ネット検索で購入

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 福島県警が昨年1年間に大麻取締法違反で検挙したのは前年比10人増の26人で、統計が残る1989年以降最多だった。そのうち10~20歳代の若者が8割超の22人。インターネットで「依存性が低い」などと誤った情報が拡散していることも背景にある。大麻は、より幻覚作用が強い薬物の乱用につながる「ゲートウェー・ドラッグ」と呼ばれ、県警は「厳正に対処し、芽が小さいうちに摘み取る」としている。(石沢達洋)

 県警組織犯罪対策課によると、2019年以前の同法違反検挙者数の最多は09年の17人。その後減少したが、近年は増加傾向だった。

 26人の検挙内容は、所持21人、譲渡・譲受4人、栽培1人。年代別では、10歳代3人、20歳代19人、30歳代以上4人だった。全国的にも同様の傾向で、若者の間の蔓延まんえんが目立つ。

 同課は、インターネットが、若者の大麻汚染を助長しているとみている。ネット上では違法な売買が盛んに行われ、大麻の有害性を過小評価したり、大麻吸引を肯定したりするサイトも多い。一部の国で大麻を合法としていることも、大麻擁護につながっている。

 自衛隊内の警察「警務隊」も昨年、若手自衛官の安易な大麻所持を摘発した。浮かび上がるのは「簡単に手を出せる上に、常習性がある」ことだ。

 「暇な時とか、音楽を聞く時に大麻を吸った」。同法違反(所持)に問われた陸上自衛隊福島駐屯地の元陸士長の男(20)は昨年12月17日、福島地裁で開かれた公判で、大麻使用の実態を淡々と説明した。

 検察側の冒頭陳述などによると、高3の時、ヒップホップ音楽の歌詞から大麻に興味を持ち、公判で「大麻を吸った後の方が音楽をよりよく楽しめるかな」と軽い気持ちだったことを明かした。ネット検索で見つけた名も知らぬ「売人」に連絡して購入し、入隊後は一時やめたが、業務に慣れてきた頃から再び手を出すようになったという。

 男は懲役6月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡された。担当裁判官からは「大麻は、若者が効き目の強い薬物に手を出すきっかけになる。危機感を持って過ごしてください」と説諭を受けた。

 鎮痛のため大麻を医療目的で使う国もあるが、有害成分の「THC(テトラヒドロカンナビノール)」は、脳内の記憶などをつかさどる部分に影響を与えるため不安やパニックに陥りやすくなる。影響は中枢神経にも及び、若者ほどリスクが高いとされる。

 県では、保健所の職員を各地の小中高校に派遣し薬物の正しい知識を教える教室を開催している。県の担当者は「1回手を出してしまうと、もう1回もう1回とやめられなくなるのが薬物。正しい知識で自分で考えて判断できるようにしてほしい」と話している。

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1794046 0 社会 2021/01/25 10:47:00 2021/01/25 11:06:57 2021/01/25 11:06:57 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210125-OYT1I50014-T.jpg?type=thumbnail

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