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外出自粛要請の小樽市、保健所は「市中感染が発生と言わざるをえない」

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 北海道は28日の新型コロナウイルス対策本部会議で、小樽市に不要不急の外出自粛など新たな感染対策を要請することを決めた。同市内の医療機関の負荷が高まっており、感染者について後志地方と札幌圏での入院調整を進めるという。

 道が市町村に同様の感染対策を要請するのは、札幌、旭川に次いで3例目。小樽市内では私立高校や医療機関、飲食店など幅広い業種でクラスター(感染集団)が発生し、市中感染が拡大する可能性があるほか、現在も道の外出自粛要請が続く札幌市と隣接する状況を踏まえて判断された。同会議で三瓶徹保健福祉部長は「小樽市内での行動変容の徹底と集団感染への迅速な対応が重要」と述べた。

 道内の感染状況は、28日までの1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は15・1人で、減少傾向にあるものの依然として高い水準にある。また、道内の飲食店で発生したクラスターは今月に入って14件に上り、先月の7件から倍増した。

 地域別の感染状況をみると、クラスターの発生などで、後志だけではなく、渡島、上川、釧路など各地方に拡大しており、鈴木知事は「全道で徹底した取り組みを進め、もう一段、感染を減少させないといけないと考えている」と話した。

 新型コロナウイルスの感染者急増で、市民に不要不急の外出や市外への往来の自粛を求めた小樽市。迫俊哉市長は28日に臨時の記者会見を開き、「医療体制は逼迫ひっぱくしている」と訴えた。

人通りの少ない小樽都通り商店街(28日、小樽市稲穂で)
人通りの少ない小樽都通り商店街(28日、小樽市稲穂で)

 市内では今月、すでに372人の感染が判明。病院、高校、介護事業所などのクラスター関連はこのうち183人とほぼ半数で、残る半数は家族内の感染や複数での外食などとなっている。市保健所の田中宏之所長は現状について「市中感染が起こっていると言わざるをえない」と認めた。

 道によると、26日までの1週間の10万人当たりの新規感染者数は、都道府県では東京都が54・7人で最も多い。これに対し、小樽市は、28日までの1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が101・4人と大幅に上回っている。田中所長は「地元医療機関の協力で病床を増やしているが、重症の患者もいて厳しい状況」とも述べた。

 小樽市からの要請に対し、市民や事業者からは、困惑の声が上がった。

 コロナ禍以降、客足が激減したとされるJR小樽駅近くの小樽都通り商店街では、28日も人通りはまばら。洋品店経営の男性(60)は外出の自粛について、「客も店もこれ以上どう自粛しろというのか」とため息。その上で「自粛を要請する以上、市にはここで感染を止められるよう努力をしてほしい」と話した。今回、小樽市は酒を提供する飲食店に来月15日まで休業を要請。応じた店には協力金として15万円を支給する方針を決めた。

 ただ、同駅近くにある居酒屋の男性店員(60歳代)は休業要請に伴う協力金について「家賃や人件費などを考えると15万円では必要な金額の半分もまかなえない。コロナ禍の中でも常連に憩いの場を提供し続けたい。休業要請に応じるのは難しいだろう」と話した。

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1804717 0 社会 2021/01/29 07:09:00 2021/01/29 09:41:41 2021/01/29 09:41:41 人通りの少ない小樽都通り商店街(28日、小樽市稲穂で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210129-OYT1I50018-T.jpg?type=thumbnail

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