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「怖い樹海」イメージ払拭なるか…ホラー映画逆手にPR

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 富士山麓の青木ヶ原樹海をモチーフにした東映のホラー映画「樹海村」が5日に公開される。これまでの樹海の「怖い」イメージを払拭ふっしょくしようと取り組んできた山梨県は、映画を逆手に取って、山梨の魅力アップにつなげることを決めた。実際のキャストを活用して映画の世界と並行させた動画を作るなど、東映と連携してPRする考えだ。

 映画は「呪怨」「輪廻」など多くのヒット作を手がけてきた清水崇監督の作品。昨年公開された「犬鳴村」に続く「恐怖の村」シリーズだ。樹海に封印されていた呪いの箱が、姉妹の前に現れるところから物語は始まる。箱が置かれた家は家系が絶えるとされ、姉妹の周りにも影響が及んでいく。

 同県鳴沢村と同県富士河口湖町にまたがる樹海は自殺者が多いとされ、様々な「都市伝説」もある。警察庁の調べでは、2020年の県内での自殺者は181人(速報値)。人口10万人あたりの数を示す自殺死亡率は22・3で、岩手県とともに全国ワースト1だ。19年の県内の自殺者182人のうち、樹海がある2町村に限ると37人となる。ただ、これらは県外から来た人の自殺も含まれる。一方、厚生労働省が調査した県内に住む人の自殺は19年が136人で、自殺死亡率は全国平均並みにとどまる。

 樹海は国立公園で、決められた道なら散策できる。1200年前の火山噴火による独特な地形や、周辺にある氷穴や風穴など、見どころも多い。

 県はこれまでポスター作成や散策イベントの企画で樹海の良さを広める取り組みを続けてきたが、自殺予防に結びつけるのは容易ではなかった。県の担当者は「正反対のインパクトがないとイメージを変えられない。言葉の使い方や、どう県内外の人に呼びかけるかは難しい」と話す。

 そんな中でこの映画の存在を知り、映画を批判するのではなく樹海のアピールにつなげるよう発想を転換し、長崎知事自ら東映に働きかけた。知事は昨年11月19日の記者会見で「恐怖を感じるのは命に対する強い思いがあるから。東映と、ともにその思いを確認していくことが効果的なのではないか」と語っている。

 県は映画でユーチューバー役を演じる女優の大谷凜香さんに出演してもらい、県のPR動画を作成。木々のみずみずしさや、山梨の食文化などの魅力をアピールしているという。県はこれをきっかけに、さらにポスターを作り、フォトコンテストの開催も企画している。

 東映映画宣伝部の杉田薫・宣伝プロデューサーは「この映画は一つのエンターテインメントとして山梨の人にも楽しんでもらいながら、樹海の良さのPRにも結びつけばうれしい」と話す。

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