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「体形に合わないスーツ」「イヤホン付け歩きスマホ」…特殊詐欺「受け子」にご用心

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 滋賀県内で2020年に認知された特殊詐欺のうち、件数、被害額ともに約7割が65歳以上の高齢者に集中していたことが、県警の調べでわかった。自宅を訪ね、キャッシュカードをだまし取る手口の横行で、2年続けて高い割合となっており、県警は取り締まりや高齢者に対する啓発を一層強化する方針。「『自分は大丈夫だ』と過信せず、警戒を」と呼びかけている。(松山春香)

 県警によると、特殊詐欺の認知件数88件のうち、高齢者が被害に遭ったのは60件(68・2%)。被害額は全体の約1億5000万円のうち約1億800万円(72・1%)を占めた。

 高齢者の被害は、18年までの5年間は件数ベースで約4~5割で推移していた。しかし、19年に144件中106件(73・6%)と急伸。背景にあるのが、犯人グループが自宅を訪ねてカードをだまし取り、現金を引き出す手口の横行だ。

 警察官や銀行員らを装い、事前に預貯金額などを聞き出す「アポ電(アポイントメント電話)」がかかってくるのが特徴。「カードが不正利用されている」などと伝えた後に自宅を訪ね、「預かる」とカードを受け取ったり、「封印する」としてカードを封筒に入れたうえで手元ですり替えたりする。

 19年から目立ち始め、20年には、この手口の被害が半数の44件を占めた。うち41件で高齢者が狙われた。県警生活安全企画課の佐倉幸男課長補佐は「高齢者ほど在宅時間が長く、家に固定電話がある確率も高いため」と分析している。

 県警は捜査を進め、20年には自宅を訪ねてカードをだまし取る役の「受け子」26人を摘発した。多くは10~20歳代で、SNSなどを通じて犯行に誘われ、アルバイト感覚で加わるケースが後を絶たないという。

 ただ、犯行を主導した側の捜査が難航するケースも少なくない。書き込みを自動消去できるアプリや海外のサーバー経由のメールなどで指示を飛ばし、追跡を困難にしているためだ。

 県警は受け子について▽指示を聞くため、イヤホンを付け、スマートフォンを注視しながら歩く▽指示役が用意したとみられる体形に合わないスーツを着ている――などの特徴をまとめ、パトロールなどでの警戒を強化している。

 最近ではコロナ禍を背景に「医療費が返ってくる。コロナで市役所に行くのは大変だから、手続きは現金自動預け払い機(ATM)で」などと誘導し、現金をだまし取る手口も増えているという。佐倉課長補佐は「留守番電話や自動通話録音機を活用し、知らない人からの電話には出ないでほしい。受け子の特徴を覚え、不審者を警戒することも大切だ」と話している。

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