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日本画の巨匠、平山郁夫や東山

一部の百貨店は販売した版画の買い戻しを進め、影響が広がっている。美術商の全国組織「全国美術商連合会」(全美連)の浅木正勝会長は「大きな問題で、業界としてしっかり対応する」と話している。
日版商関係者によると、偽作が確認された10作品は、平山郁夫(1930~2009年)が砂漠を歩くラクダを描いた「流沙朝陽」や、東山魁夷(1908~99年)の風景画「草青む」、同じく日本画家の片岡球子(1905~2008年)の「桜咲く富士」など。
版画は、原画より安価に購入できることから人気が高い。原画を基に職人が制作する複製版画のほか、画家が版画用に下絵を描くオリジナル版画がある。それぞれ画家本人や遺族らのサインや印を入れ、枚数を制限して販売するのが一般的だ。余白の部分には通し番号が書き入れられる。
10作品の真作版画はいずれも画家本人の許可を得て制作され、国内の美術オークションや大手百貨店などで1枚数十万~数百万円で売買されてきた。