市道陥没の場所から100m、地下の分水路管に多数の損傷…関連調査へ
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東京都は9日、調布市内を流れる入間川の氾濫を防ぐために設けた地下の分水路管に、多数の損傷が見つかったと発表した。東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事現場周辺で、昨年10月に市道が陥没した場所から約100メートルと近接しており、東日本高速道路と都が関連を調べている。
都によると、分水路管は直径2・2メートルの鉄筋コンクリート製で、地下2~7メートルに埋設されている。大雨時に入間川の水を別の川に流し、流量を調節する機能を持つ。都が今年1~2月に行った定期点検で、入間川の取水口付近から約360メートルにわたり、管の接続部などで数センチ程度の
外環道のトンネル工事は市道陥没後、中断されている。東日本高速関東支社は「外環道工事との因果関係がないか、都と協力して調査する」としている。日本大の鎌尾彰司准教授(地盤工学)は「トンネル工事の振動で剥離などが起きた可能性は十分ある。一帯の地下に埋設されている水道やガス管などの安全性も確認する必要がある」と指摘している。