読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

タモリらが通った早大前の老舗喫茶「ぷらんたん」、コロナ禍で閉店の危機…1週間で寄付500万円

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 コロナ禍で閉店の危機に陥った早稲田大学前の老舗喫茶店「ぷらんたん」(東京都新宿区)が、早大生の支援で始めたインターネット経由の寄付(クラウドファンディング)で目標額の500万円を1週間で集めた。店主の前田広喜さん(65)は学生たちに感謝し、「若者の人生の出会いの場となる喫茶店の灯を絶やさない」と誓っている。(増田知基)

早大生らに長年愛される喫茶店「ぷらんたん」を営む前田さん夫妻(新宿区で)
早大生らに長年愛される喫茶店「ぷらんたん」を営む前田さん夫妻(新宿区で)

 フランス語で春を意味する「ぷらんたん」は、新宿区戸塚町の同大早稲田キャンパス南門前で1950年に創業。同大を中退したタモリさんら著名人が利用したことで知られる。

 卒業生の前田さんは99年に4代目店主を引き継いだ。昼はコーヒーを片手に勉強や読書をする学生たちを見守り、妻の美智子さん(65)とともに「マスター」「ママ」と呼ばれる。夜はサークルやゼミの飲み会などで使われ、落語やジャズ、お笑いなど様々な学生イベントの場所としても提供してきた。

 そんな中、「記念すべき創業70周年が波乱になった」と前田さんは語る。昨春以降、早大生の授業がオンライン中心となり、サークル活動や部活動なども制限されて昼の客は例年の3割以下に激減。貯金や持続化給付金などで一時的にしのいだが、老朽化した店の維持費などがのしかかり、年間400万円以上の売り上げ減が確実に。閉店も頭をよぎった。

 「ネットなら資金が集まるかもしれないが、やり方がわからない」。頭を抱えていた昨年12月、授業の一環でデジタルディバイド(情報格差)の解消をテーマに、様々な店に声がけをしていた政治経済学部2年の学生(21)らのグループから、「ITで困ったことはありませんか」と尋ねられた。

 渡りに船で相談すると、学生6人がウェブページやSNSのアカウントを次々に作成。クラウドファンディングに挑戦すると表明した1月23日のツイートには、支援を表明する卒業生らから多数のコメントが寄せられ、情報が一気に拡散した。

 同30日にスタートするとわずか2日間で300万円が集まった。SNSで発信を続けた教育学部1年生(20)は、「ぷらんたんがいかに長い間愛されてきたか、歴史の重みを感じた」と驚く。2月6日には目標の500万円を達成。前田さんは「例年のキャンパスライフを味わえていない新入生も頑張ってくれてありがたい」と喜んだ。

 クラウドファンディングは3月15日までで、協力者には、返礼品として自慢の焙煎ばいせんコーヒー豆などを贈る予定だ。前田さんは、「窮地を救ってくれた人たちのために、『春』のように温かい店であり続けたい」と話している。

無断転載・複製を禁じます
1837181 0 社会 2021/02/12 10:26:00 2021/02/12 18:56:13 2021/02/12 18:56:13 早大生らに長年愛される喫茶店「ぷらんたん」を営む前田さん夫妻(新宿区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210211-OYT1I50049-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)