車いす利用者も遊べるブランコや回転系遊具、神奈川・藤沢に「インクルーシブ」公園
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障害のある子も、ない子も一緒に遊べるインクルーシブな遊具を整備した広場が3月中旬、神奈川県藤沢市遠藤の秋葉台公園内に登場する。車いすの利用や体の力が弱いなどの理由で、一般の公園遊具で遊ぶことが困難な子どもにも配慮した遊具を、同市が2700平方メートルの広場にそろえる。
設置されるのは、車いす対応のスロープでそのまま乗り移れるポイントが設定された複合遊具や、ハーネスで体を固定した座れるブランコ、車いすの人が“揺らす役”もできるスウィング系遊具、車いすから乗降できる回転系遊具の4種類。同様の遊具などを備えたインクルーシブ公園は、東京都世田谷区内などにある。
難病で車いすを使う男児2人の母親で、市民団体「インクルーシブひろば~みんなおなじ空の下」の代表(36)(藤沢市)は「世田谷まで何度か通い、障害のある子どもたちと、そうでない子どもたちが交流しながら自由に遊ぶ姿に感動した。その遊具を置いた広場が藤沢にもできることはうれしい」と語る。
その上で「遊具の設置は第一歩。多くの人が試してみて、障害のある子どもたちとどのようにかかわっていくのか、保護者同士がコミュニケーションをどのように図っていくのか。考えるきっかけになってほしい」と話した。