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五輪まであとわずか、都幹部「騒ぎに時間費やす余裕ない」…スポンサーから批判相次ぐ

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 女性蔑視べっしと受け取れる発言をした東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が12日午後、辞意を表明する。開幕が約5か月後に迫った大会に関わる人たちからは、混乱の収束を願い、新体制に期待する声が上がった。

東京五輪開幕まで161日になったことを示すJR東京駅前のカウントダウンクロック(12日、東京都千代田区で)
東京五輪開幕まで161日になったことを示すJR東京駅前のカウントダウンクロック(12日、東京都千代田区で)

 午後3時から理事や評議員が出席し、森氏が辞意を伝える予定の合同懇談会を控えた組織委(東京都中央区)。女性職員は「会長の辞任と、後任に名が挙がる川淵三郎氏について、理事がどう受け止めるか。なるべく早く問題が解決してほしい」と祈るように話した。

 大会関係者によると、森氏の問題発言を受け、組織委では職員らに対し、男女平等や多様性を学ぶためのeラーニングを受講するよう指示したという。

 東京都は、3月25日に福島県からスタートする聖火リレーの準備のほか、競技会場での観客制限や選手への感染対策などに向き合う。一方、新型コロナウイルスの影響で、五輪の担当部署からも、感染者の宿泊療養施設などに職員が派遣されている。「開幕まであとわずか。騒ぎに時間を費やす余裕はない」。都幹部はこう言って、気を引き締めた。

 自転車ロードレースのゴール地点になる静岡県小山町の池谷精市オリンピック・パラリンピック推進局長は、「トップが交代しても、準備を進めていくことは変わらない」と話した。

 スポーツ界からは、後任の組織委会長に対し、大会開催に向けたかじ取りを期待する声が上がった。

 日本ハンドボール協会の湧永寛仁わくながかんじ会長は読売新聞の取材に「けん引役である組織委トップの交代は残念。後任の会長には、開催に向けて全力を尽くしていただきたい」との談話を寄せた。

 1972年ミュンヘン五輪競泳女子100メートルバタフライ金メダルの西口(旧姓・青木)まゆみさん(67)は、森氏の辞任について「(不適切な発言を)口にした後の早い段階で、自ら身を引かれた方が良かったかもしれない」とした上で、「(後任の会長には)五輪というアスリートが戦える場所を用意してあげてほしい」と要望した。

 森氏の発言後、国際オリンピック委員会(IOC)と最高位のスポンサー契約を結んでいるパナソニックが、「女性蔑視などの差別は当社の価値観とは相いれない」とのコメントを発表するなど、スポンサーからも批判が相次いだ。

 大会が延期される中、国内全68社は契約を1年延長し、計約220億円を追加拠出することに合意するなど、開催への期待は大きい。

 日本郵政は11日、森氏の辞任については「やむを得ない」としたうえで、「後任の方には、東京大会が多様性と調和を掲げる五輪・パラリンピックの精神にのっとった大会になるよう、尽力いただくことを期待する」と注文した。

 大会を楽しみにする人も多い。開会式などのチケットを購入した東京都渋谷区の雑貨店経営の男性(61)は「無観客なら日本で五輪を行う意味がない。万全の感染対策をして、ぜひとも観客を入れて開催してほしい」と期待した。

 メイン会場となる国立競技場周辺でランニングをしていた東京都港区の男性(87)は「組織のトップは特に言葉に気をつけなければいけない立場で、辞任はやむを得ない。大会開催を楽しみにしており、後任の会長に成功へと導いてもらいたい」と話した。

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1837901 0 社会 2021/02/12 13:38:00 2021/02/12 13:57:32 2021/02/12 13:57:32 東京五輪の開幕まで161日になったことを示すJR東京駅前のカウントダウンロック(12日午前10時51分、東京都千代田区で)=三浦邦彦撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210212-OYT1I50039-T.jpg?type=thumbnail

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