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空中に浮かぶ完熟イチゴ、インスタ映えもバッチリ

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 頭上で栽培されたイチゴを収穫できる、珍しい「空中いちご農園」が、岐阜県神戸町にオープンした。最先端技術で管理され、空中高くに浮かんだ実が一面に広がる光景は「インスタ映え」すると評判だ。開設したのはイチゴの生産・加工販売会社「ととりべファーム」(大野町)。運営資金をインターネットで募るクラウドファンディング(CF)に挑戦しながら、地域振興に向けて完熟の魅力をPRしている。

空中の一面に広がるイチゴ。その下では、いすに座ってゆっくり食べられる
空中の一面に広がるイチゴ。その下では、いすに座ってゆっくり食べられる

 「赤くても、おいしいとは言い切れない」と指摘するのは同社の鳥内大輔社長(41)。収穫された後でも赤くはなるが、糖度は上がらないと言う。

 もともと、2016年に個人事業としてスタートした。商売が軌道に乗ると、19年に法人化。イチゴは熟度が高いほど潰れやすく、消費期限が短くなるため、通信販売の場合、完熟するよりも早く収穫し、発送していた。

空中で栽培されたイチゴを見せる鳥内社長(岐阜県神戸町柳瀬で)
空中で栽培されたイチゴを見せる鳥内社長(岐阜県神戸町柳瀬で)

 「本当においしい状態で消費者に届けられなくて、しのびない」。そんな気持ちが募り、タイムリーに完熟の味を楽しめる今回のイチゴ狩り施設を着想し、開設に乗り出した。

 広さは約1000平方メートル。コンピューターで温度や湿度、二酸化炭素濃度、日照時間などを全て管理しており、水やりや肥料注入は全自動で行われる仕組みだ。頭上からイチゴをつるす空中栽培は、オランダなど海外の実践例にならって導入。ビニールハウス内では空間を多く確保できることから、室内の温度変化は緩やかで生育には優しい環境になるうえ、高齢者や障害者らにとっても動きやすいという。

 扱っている品種は「よつぼし」「かおり野」「やよいひめ」の3種。「甘みと酸味のバランスを見定めて収穫すれば、高級ブランドのイチゴに引けを取らない」と胸を張る。

 一方、PRや魅力の発信には消費者目線が必要と考え、NPO法人を通して広報担当者を公募。メディアやSNSの特性、マーケティングを学ぶ東北学院大4年の高橋ひな子さん(21)、法政大4年の菊地成美さん(22)を採用した。CFのサイトの企画・編集は2人に任せており、昨年12月25日にスタートしたところ、寄付額はわずか2日で当初目標の50万円に到達し、2月13日現在で約170万円に及んだ。

 2人は岩手県遠野市で社会貢献活動を続けているため、ビデオ会議システムなどを使った「リモート」で鳥内社長と協議しており、高橋さんは「打ち合わせを重ねることで社長のプライドを表現することができた」と説明。菊地さんも「社長には若者の意見を取り入れる器の大きさがあり、CFの好調につながっていると思う」と話す。

 農園の開園は午前10時~午後4時。滞在60分で、小学生以上2500円、幼児1500円。いすにゆったり座って頭上にイチゴを見ながら食べられる。予約制で、旅行予約サイト「じゃらんnet」から。

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1842277 0 社会 2021/02/14 21:46:00 2021/02/14 21:46:00 2021/02/14 21:46:00 空中の一面に広がるイチゴ。その下では、いすに座ってゆっくり食べられる(神戸町柳瀬の「空中いちご農園」で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210214-OYT1I50033-T.jpg?type=thumbnail

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