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話題作りを狙ってない「動物園のネコ」…動画再生35万回の人気者も

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[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「動物園」。

「世界最古」や「砂漠の天使」

 「世界最古の猫」マヌルネコ、「砂漠の天使」スナネコなど、動物園に新たな人気者が登場している。なぜなのか。

 後脚で立ち、展示室のガラスに前脚の肉球を押しつけて「壁ドン」。恋愛漫画で男性が女性に迫る場面を連想させる動きで話題になったのは、「那須どうぶつ王国」(栃木県那須町)のマヌルネコだ。体長は60センチほど、短い足で動き回る姿が愛らしい。シベリア南部や中央アジアの岩山に分布し、約600万年前には現在の姿になったとされる。

 野生の姿を紹介するテレビ番組が3年前に放映され、人気に火がついた。園の配信した動画の中には再生回数が35万回に達したものもある。

 姉妹園「神戸どうぶつ王国」(神戸市)でも、植物や岩の陰に身を潜めたり、展示ガラスに近い丸太の上をとてとてと走ったりして来園者のハートをつかんだ。両園では愛らしいスナネコも注目されている。

 話題作りを狙ったわけではない。マヌルネコは繁殖や「アジアの森」を再現したエリア整備のために導入。スナネコの飼育を始めたのは同じ小型の野生ネコ・ツシマヤマネコの繁殖技術を磨くためだった。両園長を兼ねる佐藤哲也さんは「ガラス越しに間近で見られる展示の効果かも。小型のネコ科動物がここまで人気になるとは」と驚く。

「牢屋ではなく、家でなければならない」

 「(動物園は)牢屋ろうやではなく、動物の家でなければならない」。イギリス出身の児童文学作家ヒュー・ロフティングは1925年、「ドリトル先生の動物園」に記した。

 当時の動物園は、猛獣や珍獣をおりに入れてコレクションのように展示するところがほとんどだった。しかし、自然環境保護の機運が高まり、国際自然保護連合(IUCN)が64年に絶滅の恐れがある生物をまとめたレッドリストを作成。野生動植物の国際的取引を規制するワシントン条約が73年に採択され、ゾウやライオン、キリンなどの購入は難しくなった。

 「動物の福祉」という考えも生まれ、狭い檻で見せ物にすることや、本来は群れで暮らすゾウなどを1頭で飼うことへの批判も強くなった。

 そんななか、「希少な種の保存」が動物園の役割として注目されるようになった。国内では少なかった動物がやって来るきっかけになることもある。

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