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バケツに雨水・レトルトで給食、地震の断水に耐えた6日間…宮城の病院が復旧へ

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病院の正面玄関横で雨水をためたバケツ(16日午前、宮城県山元町で)
病院の正面玄関横で雨水をためたバケツ(16日午前、宮城県山元町で)

 福島県沖を震源とする最大震度6強の地震から20日で1週間になった。地震の影響で、6日間断水が続いた宮城県山元町の国立病院機構「宮城病院」では、職員がポリタンクを手に給水車との間を何度も往復、入院患者約260人に缶詰やレトルトの非常食で我慢してもらうなどして乗り切った。22日の外来診療再開を目指し、復旧作業を進めている。

 「ようやく水の心配をしなくてよくなる」。今月19日、水道の蛇口から水が出ると、同病院の職員から安堵あんどの声が漏れた。

 13日深夜の揺れで、入院患者は無事だったが、天井のスプリンクラーの配管が壊れ、診察室やレントゲン室の電子カルテを記録する機器や血圧計などが水をかぶって使えなくなった。翌日から外来診療を休止した。

 最も困ったのが断水だ。同町では一時、全世帯の6割にあたる2900世帯に及んだ。町の給水車が3~4時間おきに病院に来てくれたが、入院患者に提供する給食が作れなかった。水を節約するため、備蓄のレトルト食材などを盛る食器は、使い捨ての発泡スチロール製のものを使った。15日に雨が降ると、バケツ20個を玄関などに置き、トイレ用に雨水をためた。

 入浴もできないため、湿らせたタオルで患者の体を拭き、急きょ購入したドライシャンプーを使うなどした。水の使用が制限される中、新型コロナウイルスの感染防止のため、消毒は念入りに行った。

 患者の多くは、パーキンソン病や筋萎縮いしゅく性側索硬化症(ALS)など難病の患者、障害を持つ子供だ。新型コロナの影響で、家族との面会も禁止されていたところに、地震が起きた。小野恵看護師長(52)は「不安を抱え不眠などのストレス症状の出る患者さんもいた」と話す。医師や看護師らは不安を和らげるため、念入りに見回りをしている。

 一般の外来患者を受け入れる環境は整いつつある。大坂雄二管理課長(51)は「地域の人たちに安心してもらえると思う」と語った。

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1856395 0 社会 2021/02/20 13:49:00 2021/02/20 14:11:55 2021/02/20 14:11:55 正面玄関横にバケツを置いて雨水をためた(16日午前8時29分、宮城県山元町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210220-OYT1I50035-T.jpg?type=thumbnail

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