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「2時間で1万円」「簡単な仕事」、失業し帰国もできないベトナム人に…

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 埼玉県内でベトナム人が犯罪に走り、逮捕されるケースが増加している。携帯電話会社の機種変更手続きを悪用し、スマートフォンの端末をだまし取ろうとしたとして、1月に県警に逮捕されたベトナム人たちも、コロナ禍で仕事を失った上、海外渡航も制限される中で帰国もできず、犯行に加わったとみられる。「短時間のバイトでお金を稼ぎませんか」。生活に困った彼らを、甘いささやきとともに犯罪に引き込もうとするサイトが存在するといい、県警が警戒を強めている。

機種変更を悪用

 昨年12月、越谷市の家電量販店に13人のベトナム人が訪れ、次々と在留カードを示しながら、新たなスマホ端末への変更手続きをしようとした。不審に思った店員が警察に通報したため、スマホはだまし取られずに済んだが、提示された在留カードは偽造されたものだったことが判明。13人のうち、指示役の男を含む男女6人が詐欺未遂容疑で逮捕された。

 悪用されそうになった機種変更の仕組みは、頭金として1万1000円を支払えば、今持っている端末とは別に、新しい端末が手に入るというものだった。

「やばいと思ったが」

 「TOKYO BAITO」。県警幹部によると、この事件に関わったベトナム人らは、そう名付けられたフェイスブックのグループを通じて集められた。

 指示役が「2時間くらいで7000円~1万円のバイトをしないですか」という投稿で勧誘。内容については「書類を書くだけの簡単な仕事」と説明されていた。逮捕された指示役以外のベトナム人は「お金をもらえると聞き、やばい仕事だと思ったがやった」などと供述したという。

検挙件数1位に

 県によると、県内に在留するベトナム人は2020年6月末時点で2万8807人で、中国人の7万5134人に次ぐ。ベトナム人は16年末時点で1万5076人だったため、わずか3年半で2倍近くになったことになる。

 県警国際捜査課によると、県内の外国人犯罪の検挙件数は16年は1161件だったが、20年には1906件に増加。ベトナム人の検挙件数は18年に669件、19年も798件と、容疑者の国別で最多となった。20年も689件に上った。最近では北関東で相次いだ農産物盗難事件や、今月18日に県警が発表した、ネット上のサッカー賭博を巡る営利目的略取・監禁致傷事件も起きている。

 ベトナム人は勤勉な国民性で知られ、技能実習生や留学生として多くの若者が来日している。NPO法人「日越ともいき支援会」(東京)の吉水慈豊代表理事は「日本に行けばお金が稼げると言われ、借金をしてでも来日する人がいる。だが、実際に来てみると、理不尽な労働環境に耐えられず逃げだしたり、コロナ禍で解雇されたりして困窮し、犯罪に手を染めてしまうケースもある」と話す。

 県警幹部も「コロナ禍で収入もなく、飛行機が飛ばないために故郷に帰ることもできない。仕方なく犯罪に手を染めてしまっているベトナム人が多い印象だ」としている。

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1859329 0 社会 2021/02/22 10:16:00 2021/02/22 10:36:00 2021/02/22 10:36:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210221-OYT1I50055-T.jpg?type=thumbnail

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