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「若年層クラスターの連鎖、市中感染の拡大招く」…飲食店で多発に県が警鐘

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 石川県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてから、21日で1年となった。県内ではこれまでに37件のクラスター(感染集団)が発生し、累計感染者数は1791人、死者は計61人に上っている。今月に入り、接待を伴う飲食店でクラスターが多発し、若年層を中心に感染拡大が続いており、専門家は「若年層クラスターの連鎖が、市中感染の拡大を招きかねない」と警鐘を鳴らしている。(宮嶋範)

■医療体制の拡充

 石川県内では、昨年2月21日に初めての感染者を確認。2~3月の感染者数は計13人と小康状態が続いていたが、4月に入り、病院や飲食店、企業で多数のクラスターが発生し、感染者が急増した。

 県が当時運用していた病床数は170床(4月24日時点)だったのに対し、入院患者は161人に達し、感染者が入院するまでに最大1週間程度かかるなど、医療体制が逼迫ひっぱくする状況が続いた。谷本知事は今月16日の記者会見で、「4~5月は新型コロナに対する知識があまりない中、右往左往した。綱渡りの状況だった」と振り返る。

 県は第1波となるこの時期の混乱を踏まえ、検査体制や病床の拡充を進めてきた。感染者を早期に発見できるように、現在は1日最大4700件の検査体制を整備。ビジネスホテルを借り上げ、無症状や軽症者の療養病床340床を設けたほか、医療機関に最大で258床の病床を確保し、21日現在の病床使用率は43・8%となっている。

■クラスター対策

 感染者数を押し上げた要因はクラスターで、この1年で発生した37件のクラスター関連の感染者は計730人に上る。かほく市の二ツ屋病院で4月に発生した最大のクラスターの感染者は86人、死者は23人に達し、重症化のリスクが高い病院や、高齢者施設での感染防止対策の重要性が強く認識された。

 そこで県は、クラスター発生施設の感染防止対策をサポートするクラスター対策班を自前で整備。8月以降、医師や看護師によるチームを派遣し、施設内の安全区域と危険区域を分けるゾーニングや、消毒などの対策の指導を進めてきた。

 県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の谷内江昭宏座長(金沢大付属病院副病院長)は「対策班の整備により、素早く現場に入って感染防止対策の指揮命令系統を立てられるようになった。高齢者施設などで1人でも感染者が出れば、迅速に対応している」と評価する。

■無料でPCR検査

 石川県内では今年に入ってから、成人式に関連したクラスターが3件発生したほか、今月以降は金沢市片町地区を中心に、飲食店関連で7件のクラスターが発生。今月の感染者329人のうち、20~30歳代の若年層が194人と約6割を占めている。

 こうした状況を受け、県は今月22日~3月7日の2週間、同市の片町1丁目、同2丁目、木倉町の飲食店などに営業時間の短縮を要請。金沢市も、片町地区のスナックやバーなどの飲食店約780店の従業員を対象に、無料でPCR検査を実施して感染者の早期発見に努めている。

 谷内江座長は「無症状や軽症の若年層から市中感染が広がり、医療機関や高齢者施設に感染が拡大する事態を避けねばならない」と指摘。「若年層がすぐに検査を受けられる検査所などを街中に整備することも一つの方法だ」と提言している。

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1859670 0 社会 2021/02/22 11:56:00 2021/02/22 12:19:14 2021/02/22 12:19:14 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210222-OYT1I50027-T.jpg?type=thumbnail

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