高3「受験にギリギリ間に合った」…東北新幹線、全線で運転再開
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福島県沖を震源とする地震の影響で、一部区間の運休が続いていた東北新幹線は24日、那須塩原―仙台間が復旧し、11日ぶりに全線で運転を再開した。当面は速度を落として運転し、本数も2割程度減らす。このため、東京―仙台・盛岡間は、到着が通常より1時間前後遅れる見通し。

東北新幹線の各駅では24日朝、利用客らが待ちかねたように次々と列車に乗り込んだ。JR仙台駅では、大学受験のため東京に向かうという仙台市宮城野区の高校3年生(18)が「25日の受験にぎりぎり間に合ってよかった。力を出し切りたい」と語った。
東京都内で単身赴任中の会社員(54)は、地震時は宮城県内の自宅に帰っていた。運休中は在宅勤務を余儀なくされ、この日、仙台発の新幹線でようやく都内に戻った。会社員は「新幹線がないと不便。復旧してよかった」と話していた。

今月13日に発生した地震では、福島、宮城両県を中心に、架線用の電柱や高架橋の柱が損傷。14日から那須塩原―盛岡間が運休し、段階的に運行を再開していた。JR東日本によると、14日から23日までに約2400本が運休し、約30万3000人に影響が出た。