中村哲さんをたたえる碑、アフガンに伝えた取水堰発祥の地に建立
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アフガニスタンで2019年12月に銃撃されて亡くなった民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」現地代表の中村哲さん(当時73歳)をたたえる記念碑が、福岡県朝倉市の世界かんがい施設遺産「山田
中村さんはアフガンで、江戸時代に造られた山田堰をモデルにした取水堰の整備に尽力。約1万6500ヘクタールの荒野を農地に変えた。
記念碑は高さ約3メートルの御影石で、朝倉ライオンズクラブ(林隆雄会長)が創立60周年記念事業として設置。山田堰の形を表すデザインで、中村さんの肖像や、15年に山田堰を訪れた際に詠んだ「濁流に
式典で、林会長は「世界に誇る日本の技術の原点である山田堰を発信した中村さんの偉大な功績を、尊敬と感謝を込めて永久に顕彰する」とあいさつ。ペシャワール会の村上優会長は「末永く中村先生の存在を感じられる場所ができたのは大きな支え」と感謝の言葉を述べた。また、中村さんの妻・尚子さんが寄せた「主人にとって朝倉は幸運の地だった。かんがい事業の技術を習得できる貴重な場所だった」とのメッセージも読み上げられた。