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「我々はバイオリニスト、大阪で演奏」と空港職員に説明か…ゴーン被告逃亡手助け

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 我々はバイオリニスト――。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(66)の逃亡を手助けしたとして、犯人隠避容疑で逮捕された米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」元隊員のマイケル・テイラー容疑者(60)が2019年12月に入国した際、関西空港の職員にそう告げ、「大阪市内で演奏する」と虚偽の説明をした疑いのあることがわかった。職員に出国時の保安検査について尋ね、1万円札の束を「チップ」として渡そうとしていたことも判明した。

■「早く帰らないと」

日産自動車元会長のゴーン被告の国外逃亡を手助けしたとして、逮捕された米国籍の親子を乗せた車列(2日午後4時40分、成田空港で)=川口正峰撮影
日産自動車元会長のゴーン被告の国外逃亡を手助けしたとして、逮捕された米国籍の親子を乗せた車列(2日午後4時40分、成田空港で)=川口正峰撮影

 一連の経緯はマイケル容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者(28)(犯人隠避容疑で逮捕)の身柄引き渡しのため、米国で行われた裁判で提出された空港の女性職員の供述調書に記載されている。こうした資料は東京地検特捜部や警視庁などが作成。特捜部はマイケル容疑者らが関空周辺のイベント予定を調べるなど、入念な準備をして「逃亡作戦」を実行したとみている。

 マイケル容疑者はピーター容疑者や米国籍のジョージ・ザイェク容疑者(61)(同容疑などで逮捕状)と共謀し、19年12月29日、ゴーン被告を箱に隠してプライベートジェット(PJ)に乗せ、トルコ経由でレバノンに逃亡させた疑いがある。

 女性職員の供述調書によると、マイケル、ザイェク両容疑者は同日午前10時頃、中東ドバイからPJで入国し、同空港のPJ専用施設「玉響たまゆら」に案内された。

 2人は同日夜には日本をたつ予定で、応対した女性職員が「大変短い滞在ですね」と声をかけると、マイケル容疑者は「今日大阪で公演する予定だが、明日ミーティングがあり、なるべく早く帰らないといけない」と説明。別の職員には、著名な日本人バイオリニストのコンサートに「パフォーマー側」で出演する予定だと伝わっていたという。

 このコンサートは実際、同日午後に大阪市内で行われたが、担当者は読売新聞の取材に対し、「アメリカの方の出演や出演予定はなかった」としている。

■札をヘアゴムで束ね

 一方、マイケル容疑者は同日午後9時頃、改めて一人で「玉響」を訪れ、女性職員に「出発時の保安検査はあるのか。機長と話したい」と告げた。職員が電話を取り次ぐと、マイケル容疑者はPJの機長に「全てうまくいくようによろしく」と伝えていたという。

 その後、マイケル容疑者は「あなたへのチップ」と述べて、女性職員にヘアゴムで束ねた1万円札を手渡そうとした。厚さから100万円ほどに上るとみられるが、職員は「チップは受け取れない」と拒否。マイケル容疑者はさらに受け取るよう求めたが、最終的に職員は受領しなかった。

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1882028 0 社会 2021/03/03 05:00:00 2021/03/03 08:46:08 2021/03/03 08:46:08 ボストンから到着したマイケル・テイラー容疑者とピーター・テイラー容疑者を乗せた車列(2日午後4時40分、千葉県成田市の成田空港で)=川口正峰撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210303-OYT1I50002-T.jpg?type=thumbnail

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