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「従うしかないでしょ」「みんなもう一杯飲みたいはず」早々と照明消える北千住の商店街

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の再延長が5日に決まり、飲食店への午後8時までの時短営業の要請が続くことになった。JRや東京メトロ、東武などが乗り入れるターミナルの北千住駅(東京都足立区)周辺では、金曜で普段ならにぎわうはずのこの日の夜も、居酒屋などが午後8時前に次々と閉店した。(増田知基、鍜冶明日翔)

午後7時半を過ぎると看板の照明が消され、会計を済ませた客が次々と居酒屋から出てきた(5日、東京都足立区千住で)=鍜冶明日翔撮影
午後7時半を過ぎると看板の照明が消され、会計を済ませた客が次々と居酒屋から出てきた(5日、東京都足立区千住で)=鍜冶明日翔撮影

 駅西口の「宿場町通り」と呼ばれる旧日光街道沿い。1877年に牛肉店から始まった居酒屋「大はし」では、閉店時間の午後7時半頃、4代目店主の男性(91)が店先ののれんを外した。

 顧客第一をモットーに「千住で2番」の看板を入り口に掲げ、煮込み料理や刺し身を提供する地域の名店だが、男性は「常連さんの中でも、あまり来なくなった人はやっぱりいるよ」と肩を落とす。会計を済ませた最後の客が通りに出て行くと、店のシャッターがガラガラと音を立てて下ろされた。長引く時短営業に戸惑いながらも、男性は「苦しいのはどこも同じ。戦後の混乱した時期は、もっと色々大変だった」と話した。

 西の小道を歩くと、もつ煮込みが自慢の「藤や」の看板が目に入る。創業45年で、長年つぎ足しを続ける八丁みそのスープを求めてなじみの客が集まる店だ。

 夫(77)とともに店を切り盛りする女性(75)は再延長について、「国の決めたことだから従うしかないでしょ」とあきらめ顔で語る。

 カウンターには感染対策のためのシートを張り、1月の宣言再発令に伴って閉店時間を2時間繰り上げ、午後8時にした。客席前にあったもつ煮込みの大鍋は、時短で煮込みの量が減ったことや、飛沫ひまつ防止対策を理由に店の奥にさげている。

 夫妻は感染状況が落ち着けばもとの午後10時閉店に戻したい考えだが、当面は要請に従うつもりだ。女性は「みんな、本当はもう一杯飲みたいだろうにね。せめて9時まで開けられれば、仕事帰りにゆっくりできる人もいるんだけど」と表情を曇らせた。

 約30店の飲食店が加盟する千住本町商店街振興組合で理事長を務める鈴木健嗣さん(67)は「年中無休が自慢だったのに、休んでいる飲食店もある」とため息をつく。同商店街のエリアでは、今年に入って高層マンションができたが、客足は伸びていないという。鈴木さんは「感染拡大を抑え込むには仕方がないのだろうが、外出自粛の影響は非常に大きい」と嘆いた。

 午後7時頃、駅近くを歩いていた足立区内に住む自営業の男性(50)は「友人と食事をしようと思ったが、これから店に入ってもどこもすぐ閉まってしまう。こんな状況がいつまで続くのか」とがっかりした様子だった。

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1893140 0 社会 2021/03/07 22:32:00 2021/03/08 07:28:48 2021/03/08 07:28:48 午後7時半を過ぎると看板の照明が消され、会計を済ませた客が次々と居酒屋の中から出てきた(3月5日、足立区千住で)=鍜冶明日翔撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210306-OYT1I50024-T.jpg?type=thumbnail

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