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危険なバス停移設に苦慮…「最も危険」45か所、対応済み16か所

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 横断歩道や交差点のそばにある「危険なバス停」で、国土交通省が最も危険度の高い「Aランク」と判定した長野県内のバス停45か所のうち、移設などの措置が取られたのは2月末時点で16か所にとどまることが、各運行会社などへの取材でわかった。移設先の確保が難航しているバス停もあり、運行会社などが対応を急いでいる。(谷木信吾)

移設先の協議が続いている「山部」(長野県立科町で)
移設先の協議が続いている「山部」(長野県立科町で)

 同省の長野運輸支局は運行会社や自治体に対し、2月をめどにA~Cランクと判定したバス停計243か所の現状を報告するよう求めていた。このうち、Aランクについて運行会社11社と運行を委託する8市町村に対し、2月末時点の対応を取材した。

 その結果、移設が完了したのは「広町」(長野市)、「両島」(松本市)、「洗馬駅口」(塩尻市)など15か所。「デリシア前」(白馬村)は冬季限定のバス停のため、移設せずに停車位置をずらす。「みすず台南」(上田市)、「稲荷山郵便局」(千曲市)など5か所は近く移設予定だった。

 「清水坂」(伊那市)は北方向に60メートルほど動かした。伊那バス(同)によると、地元の区長らと協議しながら地権者の許可を得て動かした。担当者は「移設前のバス停は利便性が高かったため、移設先の選定に苦労した」と話す。

 24か所は地元などと協議中で、「日詰」(長野市)、「開成中学校前」(松本市)など11か所は停車位置をずらす応急的な措置を取った。「開成中学校前」は今後、5メートル以上離れた場所に移設を検討しているが、松本市の担当者は「地元とのすりあわせに時間がかかっている」とする。

 「山部」(立科町)も停車位置をずらしたが、現在のバス停周辺の路側帯が極端に狭く、移設先の確保が難航しているという。東信観光バス(佐久市)の担当者は「移設だけでは対応できない」とする。「寺前」(信濃町)は近くの横断歩道を廃止するという。

 一方、残る13か所は協議が続いており、「桑原」(木曽町)はバス停近くにある待合所の扱いに結論が出ていないという。おんたけ交通(同)の担当者は「山間地域でお年寄りの利用も多い。バス停をなくすことは避けたい」と話す。

 桜美林大の戸崎肇教授(交通政策)は「住民、自治体、バス事業者などが議論を進め、合意をまとめるしかない。バス停が設置された後、横断歩道が作られたケースもあり、国が横断歩道とバス停との距離基準といった方針を示すべきだ」と指摘している。

◇対応を協議中のバス停
 手塚(上田市)▽八幡前(同)▽公園市役所前(同)▽腰越(同)▽千見(大町市)▽新井入口(茅野市)▽清水橋(同)▽広丘郵便局(塩尻市)▽平出詰所前(同)▽中部電力前(同)▽千曲中央病院(千曲市)▽橋渡上(木曽町)▽桑原(同)
※暫定措置済みのバス停を除く

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1897374 0 社会 2021/03/09 17:21:00 2021/03/09 17:21:00 2021/03/09 17:21:00 バス停近くに移設先のスペースがなく、移設先の選定が続くバス停「山部」(3月7日午前8時41分、立科町で)=谷木信吾撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210309-OYT1I50059-T.jpg?type=thumbnail

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