河村市長「熱心に応援していただけ」…リコール不正関与を否定
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名古屋市議会の2月定例会は9日、個人質問が終了した。減税を除く主要会派は、大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件に関し、運動に「応援団」として参加した河村たかし市長を追及。だが、河村市長は関与を否定し、自身は「中心人物」ではないと繰り返した。

「市長に『中心人物だというなら証明しろ』と要求されたので、証明させていただく」。9日の本会議で最後に質問に立った横井利明市議(自民)は、署名用紙などに市長の写真が大きく掲載され、自ら街頭で署名を呼びかけたことなどを挙げ、「逃げ回る姿勢は見苦しい」と指摘した。
今議会で主要会派は、不正署名事件で河村市長を追及。関与していなくても、政治的・道義的責任は免れないとの立場だ。
河村市長は「署名の偽造を見抜けず申し訳ない」と陳謝したが、中心人物かどうかについては、署名活動団体の会計などに関わっていないとし、「熱心に応援していただけだ」と強調した。
本会議後の取材に、河村市長は「話せることは話した。理解は得られたと思う」と語ったが、議会側は納得せず、引き続き、委員会で追及する構えだ。