年金廃止訴えたのに受給「政治家の資格に欠け辞職すべき」…大村知事が河村市長を批判
完了しました
愛知県の大村秀章知事は10日の記者会見で、名古屋市の河村たかし市長が衆院議員時代から国会議員年金の廃止を訴えていたのに実際は受給していたとして、「政治家の資格に欠ける。今すぐ辞職すべきだ」と批判した。
議員年金を巡っては、自民市議が9日の市議会個人質問で、河村市長が自ら申請して受給していたことを批判。河村市長は答弁で受給を認め、公職を離れた後で市に寄付すると決めていると説明していた。
大村知事はこれに関し、河村市長が民主党衆院議員だった2004~06年頃、熱心に議員年金廃止を訴えていたと指摘。テレビ番組での発言をまとめた資料も用意し、「廃止を訴え、議員年金改革法案を2度も国会に提出した本人が受給していたのは、有権者に対する裏切りだ」と述べた。
一方、河村市長も報道陣の取材に応じ、「衆院事務局から、受け取らないと国への寄付行為とみなされ、公職選挙法に違反する可能性があると言われ、受け取った」と釈明。大村知事の指摘に対し、「よく調べもしていない。謝罪と撤回を求める」と反発した。