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昨年1年間に全国の警察が摘発した児童虐待事件は2133件(前年比161件増)、被害児童は2172人(同181人増)で、いずれも統計を取り始めた1999年以降、最多だったことが警察庁のまとめでわかった。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が延びたことや、虐待への関心が高まり、住民からの通報が増えていることが背景にあるとみられる。
事件の内訳は、暴力をふるうなどの「身体的虐待」が1756件で82%を占めた。次いで「性的虐待」が299件、子どもの面前で親が配偶者に暴力を振るうなどの「心理的虐待」が46件、食事を与えないなどの「育児放棄(ネグレクト)」が32件だった。
被害児童は男児が1139人、女児が1033人。罪種別では、傷害が876件で最も多く、暴行が776件、強制わいせつが148件、強制性交が119件だった。無理心中を含む殺人(未遂を含む)も75件あり、前年より7人多い61人が死亡した。
摘発人数も最多の2182人に上った。実父が45%で最も多く、実母が26%、養父・継父が13%、内縁の男が9%だった。
児童虐待を巡っては、先月、全国の警察が昨年1年間に児童相談所に通告した子どもが初めて10万人を超えたことが判明。今月2日には、福岡県