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「何も持たずに急いで逃げた」「津波のサイレン聞くと気持ち悪い」…沿岸部に緊張

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 「またか」「津波が来るのか」――。20日夕、宮城県内で最大震度5強を観測した地震は、津波注意報が発令され、沿岸部に緊張が走った。10年前に東日本大震災が起きた3月11日から1週間余り。2月13日にも最大震度6強の地震に見舞われたばかりで、改めて教訓の大切さを思い起こさせた。

 各消防によると、美里町の90歳代の女性と石巻市でも70歳代女性が頭や肩にけがを負った。いずれも救急搬送されたが命に別条はないという。このほか、岩沼市の40歳代女性が過呼吸を訴えて救急搬送された。気仙沼市の80歳代の女性が腰に軽いけがを負ったほか、仙台市でも40~80歳代の女性4人が足などに軽いけがを負って救急搬送された。

 東北電力によると、仙台、栗原、登米、大和の4市町353戸で一時停電が発生した。

JR仙台駅の改札口で、運転見合わせの東北新幹線の案内板を心配そうに眺める利用客ら(20日午後7時25分、仙台市で)=長谷川三四郎撮影
JR仙台駅の改札口で、運転見合わせの東北新幹線の案内板を心配そうに眺める利用客ら(20日午後7時25分、仙台市で)=長谷川三四郎撮影

 東北新幹線やJR在来線が運転見合わせとなり、仙台駅では利用客らが案内板を心配そうに眺めていた。JR仙台駅前のタクシー乗り場では地震発生直後、乗車を待つ40~50人の列ができた。富谷市の会社員の男性(24)は、発車直前の新幹線車内でそのまま20分ほど待たされたという。「揺れで車内は一時騒然となった。最近地震が多く、10年前のようで怖い」と声を震わせた。

塩釜市では、道路沿いののり面のコンクリート擁壁が地震の影響で崩れた(20日午後9時20分頃)
塩釜市では、道路沿いののり面のコンクリート擁壁が地震の影響で崩れた(20日午後9時20分頃)

 津波注意報を受けて、沿岸部の7市町に避難指示が出された。七ヶ浜と松島両町はそれぞれ全世帯の6765世帯1万8420人と5660世帯1万3623人が対象となった。このほか、亘理町2527世帯6911人、山元町718世帯1939人にも避難指示が出された。津波注意報の解除を受け、避難指示も解除された。

 亘理町荒浜の女性(74)は、津波注意報を聞いて、自宅から内陸の亘理駅まで車で避難した。「荒浜は震災の津波で全部やられた。バッグも何も持たずに身一つで急いで逃げた」と青ざめた様子。

 東日本大震災で父親を亡くした東松島市の会社員の男性(30)は自宅の2階へ垂直避難した。「津波を知らせる防災無線のサイレンを聞くと震災を思い出して気持ち悪い」とつぶやいた。

 山元町花釜地区の普門寺住職、坂野文俊さん(58)は「地鳴りの後、先月の地震を思い出すような長い揺れを感じた。地震の後、仏具を糸で固定したので、被害を受けずに済んだ」と話した。同所の男性(64)は、山下中学校へ避難した。「先月の地震からこんなに早く大きな地震が来るとは思わなかった。海岸から近い場所に住んでいるので、すぐ逃げるよう心がけている」

 漁業への影響も心配される。震災で甚大な被害を受けた気仙沼市唐桑町のカキ漁師の男性(66)は「自宅からは潮位が上がっている様子は見えなかった」という。津波注意報で海には近づかず、30台あるカキいかだと漁船の状態は確認できていない。「被害がないか心配だ」と声を落とした。

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1926165 0 社会 2021/03/21 09:34:00 2021/03/21 11:17:06 2021/03/21 11:17:06 地震の影響で土砂崩れを起こした道路(塩釜市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210321-OYT1I50033-T.jpg?type=thumbnail

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