メモ入力
-最大400文字まで
完了しました
新型コロナウイルス感染が収束しないまま、2度目の花見シーズンを迎えた。各地で名所が閉鎖された昨季と違い、見物ルートの制限や小型無人機「ドローン」での中継など感染再拡大を警戒しつつ、工夫して花見を楽しもうという動きが広がっている。(上野綾香、鈴木慎平)
■片側通行で

「他の人との距離を気にせずに、桜を楽しめた」。上野公園(東京都台東区)で20日、見物ルートに沿って、桜並木を通り抜けた見物客(69)(東京都葛飾区)はそう喜んだ。
上野公園は昨年、桜並木がある大通りを一時閉鎖。今年は桜の一部エリアの立ち入りと宴会を禁止したが、通りはコーンで中央を仕切って片側通行とし、観賞できるようにした。警備員を増員し、巡回も実施する。
妻と子どもの計4人で訪れた会社員男性(38)(台東区)は「ゆっくり歩きながら桜を見るだけでも、十分春を感じられた」と笑顔を見せた。
都内では井の頭公園(東京都武蔵野市、三鷹市)でも夜の花見対策で警備員が巡回している。
都の担当者は「コロナ禍が長引く中、今年は市民の憩いの場を開放すべく感染対策を行った。ただ、感染再拡大が心配されるので、混雑を避けるよう注意してほしい」と話した。
約1000本の桜がある都内有数の名所・新宿御苑は宣言解除を受け、23日から再開園を決定。昨年は閉園したが、今年は4月25日まで事前予約制で対応する。
4人以下か同居家族の場合に限って、レジャーシートを敷いて飲食しながら花見ができる。