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廃貨車の待合所が人気の駅や「秘境駅」廃止、ファンら惜しむ声

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 3月のJRダイヤ改正で北海道の宗谷線や東北の奥羽線などで、利用者の少ない19駅が廃止された。うち18駅は北海道で、JR北海道の民営化後では最多。「秘境駅」として人気の駅もあり、地元住民やファンからは惜別の声が上がっている。

廃貨車を活用

廃止の前日、安牛駅のホームから最後の下り普通列車を見送る住民ら(3月12日、北海道幌延町で)
廃止の前日、安牛駅のホームから最後の下り普通列車を見送る住民ら(3月12日、北海道幌延町で)

 経営再建中のJR北海道が廃止したのは、日本最北端を走る宗谷線や石北線などの18駅。その一つ、安牛やすうし駅(幌延町)は、開業から100年近い歴史を持つ。冬には、さびついて赤茶けた待合所が真っ白な雪に埋もれる。廃貨車を活用した待合所が人気だったが、JR北の調査では、2019年までの5年間で1日の平均乗客数が1人以下にとどまった。

 廃校となった安牛小学校で最後の校長を務めた夫と約40年前まで駅近くに住んでいた女性(86)(深川市)は「昔はよく鉄道を使って町の中心に買い物に行った。乗客もたくさんいたが、時代の流れ。廃止は仕方がないのかな」と寂しそうに語った。

スイッチバックの名残

廃止された赤岩駅。冬は雪に閉ざされる秘境駅として知られた(2月4日、福島市大笹生で)
廃止された赤岩駅。冬は雪に閉ざされる秘境駅として知られた(2月4日、福島市大笹生で)

 山形、福島県境にある奥羽線の赤岩駅(福島市大笹生)は、ダイヤ改正前日の3月12日に廃止された。冬は雪に閉ざされ、秘境駅として知られていた。

 JR東日本によると、明治期の1910年10月、山形県米沢市と福島市を結ぶ街道宿場町の最寄り駅として開業。現在は徒歩30分ほどの集落に数世帯があるのみ。乗降客はほとんどおらず、2012年12月から冬期間、17年3月からは通年で全列車が通過していた。

 国内有数の難所とされる板谷峠を越えるため、列車が何度も折り返す「スイッチバック」が同駅から4駅連続していたが、1992年の山形新幹線の開業に合わせ、90年に全廃された。2駅隣の峠駅で名物の大福餅「峠の力餅」を売る男性(71)は「同じスイッチバックの歴史を背負う駅。寂しい」と語った。

地元負担でまちおこしも

 地元自治体が維持費を負担して廃止を免れた駅もあり、まちおこしに活用する動きもある。

 北海道の糠南ぬかなん駅(幌延町)では、例年12月に鉄道ファンら有志数十人によるクリスマス・イベントが開かれている。物置のような待合所と板張りのホームという簡素な造りが人気だ。

 駅近くの70代の夫妻はイベントで参加者に豚汁を振る舞う。「若者との交流を毎年楽しみにしている。駅が残って良かった」と喜んでいる。

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1967475 0 社会 2021/04/07 12:14:00 2021/04/07 12:14:00 2021/04/07 12:14:00 廃止になる赤岩駅(4日午後1時13分、福島市大笹生で)=中田隆徳撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210407-OYT1I50041-T.jpg?type=thumbnail

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