山梨県甲府市丸の内の国指定史跡「甲府城跡」で、石垣に落書きが見つかった。県は文化庁に届け出るとともに、甲府署に相談し、再発防止策をとる。
落書きが見つかった石垣(16日、甲府市の甲府城跡で) 落書きが見つかったのは天守台周辺で、石垣の11か所に細い線で「ねこ」などの文字や記号が書かれていた。県職員による点検で見つかった。県文化振興・文化財課の野代恵子主査は「安易な気持ちで書いたのかもしれないが、大事な史跡。落書きはやめてほしい」と話した。
甲府城は1600年頃の完成とされ、2019年に国史跡に指定された。ほぼ自然のままの石を積み上げた石垣は、築城当時の姿を残しているという。