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踏切内で転倒した自転車の男性を力を合わせて救助・通報したとして、埼玉県警越谷署は、越谷市立北中学校2年の男子生徒ら5人と女子生徒1人に感謝状を贈呈した。

修了式が終わった3月26日午前10時40分頃、中学1年を同じ教室で過ごした仲良し6人は、東武伊勢崎線大袋駅近くの公園で待ち合わせていた。すぐ近くの踏切で「ガチャン」と音がしたので見ると、男性(64)が自転車を体の上に乗せて倒れているのが見えた。
6人はすぐに、公園から踏切に駆けつけた。周辺を見ると、何人かの大人は倒れた男性を傍観しているだけ。「電車が来たら大変だ、僕らが助けなければ」。誰からともなく力を合わせ、起き上がろうともがく男性に「大丈夫ですか」と声をかけながら立ち上がらせ、自転車と一緒に踏切の外に出した。その後、男子生徒の1人が駅前交番に走った。
「いつ電車が来るか分からないので怖かった」と交番に走った男子生徒は振り返るが、「誰も助けてくれないなら自分たちでやらなければと思っただけ」と話す。
12日の校内集会で体育館に集合した生徒を前に、三上元樹署長は感謝状を手渡した。「とっさの判断と正義感あふれる勇敢な行動で人命を救助していただき大変感謝している。これからも人を思いやる気持ちを大切に成長してほしい」と6人をたたえた。