【独自】熊本地震、断層ずれ拡大…3回のずれは「非常に珍しい」

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 2016年の熊本地震で地表に現れた断層の一部が、地震後もゆっくりとずれ動いていることが、東北大などの調査で分かった。「余効よこう滑り」と呼ばれる現象で、地震時に生じた横ずれが1年間で約20センチ広がった場所もある。研究チームは、次の地震を引き起こすひずみを周囲に伝えている恐れもあるとみている。

熊本「本震」から5年、犠牲者悼む
ずれ動いたとみられる道路。熊本地震後にひいた白線がゆがんでいる(遠田教授提供)
ずれ動いたとみられる道路。熊本地震後にひいた白線がゆがんでいる(遠田教授提供)

 地震には、断層面を境に両側が上下方向に動く「縦ずれ型」と、水平方向に動く「横ずれ型」がある。熊本地震は横ずれ型で、地震を起こした布田川ふたがわ日奈久ひなぐ断層帯周辺の地表が割れて水平にずれ動いた。

 余効滑りが確認されたのは、震度7を2度観測した熊本県益城ましき町の南西にある同県御船みふね町高木地区。

 現地調査した東北大の遠田晋次教授(地震学)によると、同地区で確認された横ずれ(約50センチ)は、地震後1年間でさらに約20センチ拡大した。地区内の別の地点では、17~20年の約3年間に横ずれが約5センチ広がり、いずれの地点でもブロック塀が破損するなどの被害が出た。地震後に舗装された道路でも、最大約3センチの新たな亀裂が見つかった。

 遠田教授は「余効滑りは次第に収まると考えられるが、周囲にひずみが伝わった可能性もある」と指摘。「熊本地震では日奈久断層帯のうち南側はずれ動いていない。特に南側地域への影響を詳細に調べる必要がある」と話している。

 熊原康博・広島大准教授(自然地理学)の話「前震、本震に加え、余効滑りで断層が3回ずれたことになり、非常に珍しい。今後の地震活動を評価するためにも、継続的な監視が必要だ」

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