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石油暖房機器には寿命、8年で「点検・交換を」…何十年も使い続けて出火するケースも

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 さいたま市で1月に発生し、1人が死亡するなどした住宅火災で、現場に製造から15年以上経過した石油ストーブがあったことから、部品の劣化などにより出火した可能性もあるとして、経済産業省所管の独立行政法人「製品評価技術基盤機構(NITE)」が調査していることがわかった。

 さいたま市消防局や埼玉県警浦和東署によると、今回の火災は1月9日午後4時頃に発生。世帯主の男性(当時72歳)が死亡したほか、妻(当時71歳)が重いやけどで入院するなど、2人がけがをした。焼け跡の2階から、今回のストーブが発見された。

 メーカーによると、このストーブは、2004年8月~05年12月に約8万5000台が販売された。これまでに大きな事故は報告されていないという。

 だが、市消防局から現場にこのストーブがあったことを知らされたメーカー側は、ストーブが異常燃焼を起こし、近くの可燃物に火が移った可能性があるとして、今年2月下旬、消費者庁に報告した。

 製品による重傷以上のけがや死亡、火災などの重大事故について、製造業者や輸入業者が知った場合、事業者は消費生活用製品安全法に基づき消費者庁に報告し、消費者庁が経産省と協議した上で公表する仕組みとなっている。

 今回のストーブについては、火災の要因となる不具合などがなかったか、NITEが詳しく調査している。

片づける機会に点検を

 冬場に使う暖房器具や、夏場に使う扇風機については、多くの家庭で1年のうち数か月だけ使用した後、押し入れなどに入れて保管する――ということを毎年繰り返しがちだ。このため買い替えることもなく何十年も同じ製品を使い続けてしまい、部品の劣化に気づかずに使用して事故につながるケースも多い。

 4月中旬となり、暖房器具を片付ける家庭も多いことから、NITEは「不具合などはないか、この機会に確認してほしい」と呼びかけている。

 製造から長い時間がたち、部品が劣化する「経年劣化」による製品事故を巡っては、2005年に松下電器産業(当時)製の石油温風暖房機で、内部のエアホースに経年劣化などで亀裂が入り、一酸化炭素が漏れ出して、中毒事故が相次いで発生していたことが判明。07年には、三洋電機(当時)が30年以上前に製造した扇風機が発火したことによる火災が相次いだ。

 こうした経年劣化による製品事故が頻発したことを受けて、経済産業省は09年4月に「長期使用製品安全点検制度」を新設。石油温風暖房機をはじめとする9品目を対象に安全点検などを義務づけた。また、扇風機など5品目については、製造年と標準使用期間を表示するよう求めた。例えば扇風機では、多くのメーカーが「5~10年」と設定している。

 一方、石油ストーブは同制度の安全点検や標準使用期間表示の対象に含まれていないが、一般社団法人「日本ガス石油機器工業会」は「石油暖房機器には寿命があり、8年たったら点検・取り替えを」と呼びかけている。

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1996718 0 社会 2021/04/20 00:35:00 2021/04/20 00:35:00 2021/04/20 00:35:00

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