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「国に貢献しなさい」中国軍人の妻が元留学生に指示か…JAXAサイバー攻撃事件

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 宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)や防衛関連企業など約200団体がサイバー攻撃を受けた事件で、中国軍人の妻が、知人を通じて日本にいる留学生に接触を図り、「国に貢献しなさい」などと迫って軍側に協力させていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁公安部は、留学生を協力者に仕立てていたとみて、中国の情報収集活動の実態を調べている。

 警視庁公安部によると、中国共産党員で30歳代のシステムエンジニアの男(私電磁的記録不正作出・同供用容疑で書類送検)と、元留学生の2人は、それぞれ偽名を使って日本のレンタルサーバーを契約。サーバーは2016年6月~17年、中国のハッカー集団「Tickティック」によるサイバー攻撃に悪用されていた。

 捜査関係者によると、2人のうち元留学生に指示を送っていたのは、中国在住の女で、その夫は中国軍のサイバー攻撃部隊「61419部隊」に所属していた。

 女は、中国在住の知人から、日本で学ぶ留学生の男の紹介を受けていた。公安部がサイバー攻撃の捜査を本格化させた際、男は既に帰国していたが、来日した際に公安部が任意で事情聴取。男の携帯電話に残されていたSNSやメールの記録から、女とやりとりしていた内容が判明した。

 女は男に対し、レンタルサーバーを偽名で契約するよう求めたほか、日本製のUSBメモリーを購入するよう要請。日本製品の安全対策などを研究・分析する目的だったとみられ、男は実際にUSBを購入して中国に送っていた。

 その後、女の要求は徐々にエスカレートし、日本企業を装って日本企業しか購入できないセキュリティーソフトを買うよう指示。男は購入を申し込んだが買えず、「これ以上、ウソをついたら逮捕されてしまう」「いけないことだ」などと伝えたが、女は「国に貢献しなさい」「(軍に所属する)夫の出世のためだ」などと迫ったという。

 中国では17年6月、国民や企業に国の情報活動への協力を義務付ける「国家情報法」が施行されている。自国以外に居住している国民も対象で、公安部は、女が国家や軍の力を背景に、男を取り込んでいったとみている。

 公安部は、元留学生と女についても、サーバーを偽名で契約した私電磁的記録不正作出・同供用容疑などで捜査している。

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